さすがにネタバレになるので伏せますが小川一水の「○○の○」を日本を舞台に、そして今書いたらこうなるだろうかと夢想しました。コンパクトで容赦のない文明批評は、日頃からもやもや考えていたことを見事に言語化してくれた感じ。なにより「ちゃんとした小説」だと思って読んでいなかったので、最後のオチにもシビレました。 そして、あえて問おう。「ここで終わるのか?」と。
オレは趙萬年《チョウ・バンネン》。 軍人やってる。 上司が京西南路の襄陽の守備に就くことになった。 いざ赴任してみりゃ、噂どおりマジで最前線だ。 敵軍との和平交渉はアッサリ決裂。 大河のほとりの水上交通の要衝・襄陽で、いたちごっこの籠城戦が始まった。 戦争って、何気に地道な土木工事ばっかだよな。 あと、敵軍から物資をかっぱらってきたりとか。 ―――――――――― 南宋代の開禧二年から三年にかけて、 西暦で言えば一二〇六年から一二〇七年にかけてのこと。 北方から攻め入った金軍が襄陽(湖北省襄陽市)を包囲した。 その際、襄陽で籠城した軍人の一人、趙萬年が記録を残している。 これは正史には載っていない戦場日記。 生の言葉で書かれた原文を活かして、超訳を試みる。 前近代風ファンタジーの戦…続きを読む
《コンプエースにてコミカライズ(読み切り)!》 《カドカワBOOKSより大幅改善した書籍版(第一部)が発売中!》 遠い遠い未来。けれど浄土は更に遠く、滅びは遥かに近い黄昏の時代。 楽園は潰え、地には無人機械が蠢く末法の世。 それでも、人は生きている。 アフター徳カリプス14年。徳エネルギー文明の崩壊を辛くも生き延びた人類は、即身仏を漁り僅かな徳エネルギーで糊口を凌ぐ。これはそんな、徳無き荒野を生きる人々の物語である。 ※Twitter(@tsbslion)版を推敲して投稿したものです。 ※第1回カクヨムWeb小説特別賞受賞。 ※Twitter版更新優先のため、カクヨム版の更新が遅れる場合があります。最新話はTwitterでお楽しみください。 ※外伝等は別ページで。
日頃は、本作のご愛顧をいただまして、誠にありがとうございます。 本日、本作に関係される方より、本作の内容についてよい印象をお受けになられていない旨のご指摘を頂戴しました。 関わられた方々への敬意をもって書いていたつもりでしたが、配慮の足りなさを深く反省するとともに、ノンフィクションというものの難しさを実感しております。 まずはここに、ご不快な思いをなされた御関係者様に、お詫びを申し上げたく存じます。 いつの日か不備の無い形で、皆様に御高覧いただける日が来ますよう、研鑽いたす所存ですが、まずはここに一旦の休載をご報告させていただきます。 ここまでのご愛読、感謝いたします。 ありがとうございました。 また、いつの日か。
絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下にあるエキナカの社会と、それ以外の僅かな土地に追いやられた人間の社会に分けられていた。青函トンネルでは、増殖を続ける横浜駅とJR北海道との終わりの見えない防衛戦が続いていた。非 SUICA 住民達の住む岬で暮らしていた三島ヒロトは、古代地層から発掘された「18きっぷ」を手に、五日間限定での横浜駅への侵入を果たすが… (2018/11/02) 漫画3巻(完)発売。 (2018/03/02) 漫画版2巻発売。 (2018/02/09) 早川書房「ベストSF2017」国内篇6位。 (2017/12/18) 第38回…続きを読む
妹と姉とクラスのアイドルと先輩、そして、ぷりるん。全方位全開ラブコメ。 十文字青 ぼくの父はテレビでゴッドハンドと称されている脳神経外科医で、非常に多忙だ。 母は外務事務官で、現在はニュージーランドにいる。 姉はコロンビア大学を卒業してから放浪の旅に出た。 家を新築する話も何度か持ちあがったのだが、何しろ両親は仕事以外の面ではものぐさなので、ぼくが七歳のときに越してきたマンションから転居する予定は今のところない。 朝起きてパジャマのままリビングへ行くと、いつものように制服の上にエプロンをつけた妹が朝食を作っていた――。 妹。 クラスのアイドル。 謎めいた先輩。 姉。 そして、ぷりるん。 ラブリーでコミカルな、個人的で、全方位で、全開の青春小説。「第九シリーズ」、またの名を「九高シリーズ」の原点。 いらなくなったら、捨てて欲しい。でも、握りしめ て、いつまでも放さずにい
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