僕は今、日本を代表する時計メーカー「SEIKO」の映像制作のお仕事をしています。 その映像とは、テレビCMやイベント等で使用する映像ではなく、文化事業や社会貢献活動関係の記録&ブランディング映像になります。 そして今日、新たにお仕事をいただいたのですが、その題材が…。 「関東大震災で焼け溶けた懐中時計」 1923年(大正12年)の9月1日、関東大震災が起きました。 それにより、当時の「服部時計店」の工場は全焼し、店舗も大損害を受けました。それでも、震災の翌月には工場、翌々月には時計店の営業を再開。1度は解雇せざるを得なかった従業員も、再稼働後、すぐに再雇用したそうです。 その中で、語り継がれているひとつのエピソードがあります。 服部時計店は修理で預かっていた約1,500個の懐中時計を、震災により焼失させてしまったのですが、セイコーの創業者である服部金太郎さんは、「天災とは言えど、お客様には