ブックマーク / tonntonn.hatenablog.com (29)

  • 切り開いて進む - お気楽日和

    息子がそろそろ就職を気にし始めた。 ほんの少し前まで「俺は大企業なんかは行かない」と言っていたのに最近では「おれ、行けるとこあるかなぁ」と実に謙虚である。ちなみにこの、大企業なんか行かないというのは、行けるか行けないかを度外視し、俺はオヤジみたいに事務職で毎日背広着て机に向かう仕事なんかしないということだったのだが、だんだん就職活動が現実として迫ってくると、安定性や向き不向き、好みの他に、そもそも自分を受け入れてくれるところはあるのか、ということに直面する。 「就職ガイダンスっていうのが学校であるんだけど行った方がいいかね」 ふだん、進路に関することなど私に相談したこともないのに珍しくそう言う。 「絶対行った方がいいよ。そういうところで最新の情報得たり、みんなはどうしているか動向がわかったりするんだから」 「・・・母さん、行ったの?」 「・・・行ってない。アタクシ、強力な縁故でしたから」

    切り開いて進む - お気楽日和
    kuronji888
    kuronji888 2019/03/30
    10年後に妻と息子がこんな会話してくれたらいいな。でも、アイツとは言われたくない・・・
  • 復職リハビリ - お気楽日和

    恥ずかしながらアイロンがけの練習をした。 家事の中でなにが苦手ってアイロンがけが一番いただけない。 シワシワの布がスーッと美しくパリッとなっていくのは心地よく、作業自体は好きな方だと思う。が、それもハンカチやランチョンマットのように真っ平らなもの、立体だとしても給着やエプロンみたいに極々単純な素材で単純な作りのものまで。 ワイシャツやズボンのような袖だの襟ぐりだのセンタープレスだのと複雑なものがくっついたらもう、お手上げだ。ワイシャツ一枚、5分も10分もかけた挙句、仕上がりはどこかよれたシワが残る。 夫が赴任中、息子のシャツにアイロンなどかけるはずもなく、二年間きっちりアイロンは風呂場の横にしまわれたままだった。たった一度取り出したといえば、祖母の葬儀のとき、箪笥ジワのついたスーツにさささささっと雑にスチームを吹きかけたくらいであった。 単身赴任が終わるということはサラリーマンが帰ってく

    復職リハビリ - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/28
    リハビリに挑む心意気が伝わってきました。そういえば、私も元旦に復帰したからずっとリハビリのはずが、少したるんでいました。気合を入れ直します。
  • 怖いけども、行く。 - お気楽日和

    メール受信欄に何年かぶりの差出人の名前があった。 当に思いがけない友人からだった。大学時代の友人で私とよく似たテンポの彼女は二人揃って仲間から「危なっかしい二人」と呼ばれていた。 似た者同士の私たちは授業の合間に外苑前の銀杏並木を見に行き「きれいだねぇ」と言いながらただ、ぼんやり眺めたり、北の丸公園にいっては芝生の上で寝転んで「空がきれいだねぇ」とするのが好きだった。 高尾にある校舎で夕方までみんなで居残って課題をしていたとき、売店におやつを買いに行っていた彼女が、たたたたたっと小走りで走りこんでくるやいなや、 「みんなっ!夕陽がすっごいきれいだよっ!渡り廊下のとこから今!すごいよ!」 と叫んだ。 「ホント?」 と駆け出していったのは私だけで、二人で夕焼けをガラス窓から眺めて戻ると教室にいたみんなは 「ハイハイ。まったく。あなた達は当にわからんわ」 と呆れた。 どこかずれた二人なのだっ

    怖いけども、行く。 - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/28
    「危なっかしい二人」の再会、どうなるんだろう・・・何年たっても同じ気持ちで同じ空を眺められるのだろうか?
  • 常識をきく - お気楽日和

    夫の異動に伴い、今の職場の人達にお別れのご挨拶に回る時に配るお菓子を買いに行った。 「25日にはこっちに届くものは全部そっちに送ってもらうように届け済ませたから」 と言うので、それまでに着かないとならない。昨日、大掃除をしてヘトヘトなのと、外は雨なのとで月曜日でいいやと思っていたところに、夫から電話が入ったのだった。 どこそこに何人、どこそこは何人、と言うのをメモをする。 「おせんべいの小袋とか、そう言うのでいいんでしょ?」 「う〜ん、ま、任せる」 そのう〜んは、嫌だのう〜ん、なのか、悩んでいるう〜んなのか。こっちとしても「うん、それでいい」と言ってもらえれば悩まないで済むのだが。 要するに二人ともよくわからないのだ。 「わかった、こっちでやるから。任せろ」 「頼んます」 そうは言ったものの。 パソコンで【職場、挨拶、お菓子】と検索するとズラっと出てきた。 あるある。ほほう。おせんべい、や

    常識をきく - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/24
    常識って・・・難しいですね。
  • 根に持つ - お気楽日和

    息子が風邪をひいたようだ。 「3時半になったら薬飲むから」 昼後、そう言って二階に上がったきり、降りてこない。時計は3時50分になっている。寝てしまったのか。放っておいてもいいが、今飲まないと次の薬の時間にい込む。上がっていくのがめんどくさくて下から大きな声で呼んだ。 「むすこー、薬ー、時間じゃないのー」 ・・・。聞こえてないのか、寝てるのか。 もう一声。「ムースーコー。クースーリー」 ・・・。 渋々階段を上がっていくと、のそっと出てきた。 「でかい声で呼ぶなよっ。近所中に聞こえるだろっ」 だって時間忘れてるのかと思って。 わかってるよ。自分で管理するから。わざわざ大声出さなくていい、いちいち言わなくていいからっ。 すみませーん。 薬を飲み終えた息子がこっちに向かって言う。 「あ、アリナミン、終わった、なくなった」 「・・・・。」 音声を発せず口をパクパクさせた。 「ん?何?」 「・・

    根に持つ - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/23
    今度、妻と言い合いしたらやってみよう。
  • ハイヒールは木曜日 - お気楽日和

    午前、10時半。隣の家のドアが開く。昨日と全く同じ格好をした母が庭から回り込んで顔を出す。 「仕切り直しで。行ってまいります」 「はい。気をつけて。楽しんどいで」 なんの仕切り直しか。 昨日、ベランダで洗濯物を干していると母が出かけていくのが見えた。ちょうど隣の家のベランダでやはり洗濯物を干しに出ていた姉が「歌舞伎だよ」と教えてくれた。 あれ、歌舞伎は確か木曜じゃなかったっけ。 「明日じゃないの?」 「いや、今日」 そうだったっけ。木曜の体操を休むって言うからそう覚えていたんだがな。 それからしばらくして家の電話が鳴る。 「母さん、ばあちゃんから、お母さんに変わってくれって」 携帯を忘れた。待ち合わせの相手から何か連絡が入っていないか見てくれ。困って心細いというよりは、少し苛立った命令するような強い口調に急かされ、母の家に入り携帯を探し、手にして戻る。 「あった。着信もラインも入ってないよ

    ハイヒールは木曜日 - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/21
    「からかって も慰めてもいけない。そのことに触れないのも白々しい。」って難しすぎる!神業。
  • 未知のボタン - お気楽日和

    9時ごろ、寝室でまだ寝るわけでもなく、ゴロゴロベッドに転がっていたら家の電話が鳴った。 近頃は怪しい電話も多くかかってくる。「俺たちや親しい人なら直接携帯にかけるから常に留守電にしておけ」との指示のもと、我が家の電話機は常に留守電モードになっている。 鳴ってるなと思ったらすぐに切れた。夫かもしれないと、自分の携帯を手元に寄せると既に二回の着信記録が付いている。 あれ、いつだ? と思う間も無く隣の部屋で息子が誰かとなにやら話し始めた。 「なんだよ。知らねえよ。・・・だろ。・・・だし・・・ないし・・やだね・・ダメだし」 そして私の部屋のドアがバンと空いて自分の携帯を差し出す。 「オヤジ。母さんにかけたけど出ないって。変わってくれって」 要件は4月からの勤務地が確定したことと、引越しの日取りが決まった事。 「了解致しました。はい、では。おやすみなさい」 電話を切って息子に返す。 「なんでいつも俺

    未知のボタン - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/16
    私もまだスマホが使いこなせません。これもPCで書いています。
  • ありがとう - お気楽日和

    きのう、自滅しないよう自分を鼓舞するため、それから神様に力を注入してもらうため、書いた。 それぞれがポッポッとデパートの一時預かり所のように、心の荷物を預けて行く。それが複数たまって疲弊ぎみだったので弱音をはいたのだった。 みんなが頼りにしているってことだね。強いね。すごいね。頼られて羨ましいよ。潰れないようにね。 今朝、ブログに残してくださったコメントを読んで、バカらしいと笑われるかもしれないけれど、気で「神様からのお返事だ」と思った。 こういう形でエネルギーをくださったんだ。 あ、大丈夫だ。 当にすべて大丈夫と確信できて心は落ちついた。 トントントントン! 「はい起きて!ほら、今日でしょ。大丈夫だからさっさといっておいで。午前中にすませて午後からのんび過ごせばいいじゃない、ほれっ、おきろー!」 迷いなく息子の部屋のドアを力強く陽気にノックしにいく。 明るいエネルギーは伝染し 「ほえ

    ありがとう - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/14
    良かったですね。読んでいても、エネルギーもらえたような気がします。
  • 息子に頼むとき - お気楽日和

    「おはよう」 ちょうどいいところに息子が起きて降りてきた。 「おはよう。これ、ちょっと干してきて」 水を吸った衣類は重い。風呂場の入り口にひっかけていた、洗い上がったばかりの洗濯物達をはずし、差し出す。 「なぬ」 機嫌がまあまあのとき、気乗りしないことを頼まれるとこう言う。この場合、押せばやってくれる。ちなみに機嫌が悪いときに頼むと「なんで俺?」とあからさまに嫌な顔をして、どうなだめすかしてみても決してやりはしない。 「うれしいわぁ。その『なぬ』が聞けて。はい、よろしくお願いします。その間に来なら自分で作るはずの朝ご飯、ご用意させていただきますから」 寝ぼけと空腹のわけのわからぬまま受け取った。 「しかたねぇなぁ」 トボトボとまた二階に引き返して行った。 「よろしく、あ、広げて。こう、等間隔に広げてくださいね」 夫に頼んでも息子に頼んでも、ベランダの物干し竿の一カ所に、持って上がったハン

    息子に頼むとき - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/09
    ウチでは、妻が食器の洗い物を、食洗器の中か、水切りの中にそのままです。私が洗うときは食器棚まで戻すのですが・・・
  • 地球を救うために - お気楽日和

    「私、もういやっ!こんなことやってなんの意味があるのっ?」 「あきらめるなっ。これまでやってきた努力が消えてしまう」 「でも、もうっダメっ!私疲れた!なんの成果も感じられない!手応えもない!もう疲れたわっ」 「ダメだっ。諦めちゃいけない。諦めたらそこでもう終わりだ。なんのためにお前はこの時代を選び生まれてきたんだ。このために。こうやって地球を、いや、宇宙を救うために生まれてきたんだろうっ!思い出すんだっ!」 「・・・そうね・・・。そうだわ、私、忘れてた・・・。そうよ、私はこのためにこの地球を選んで生まれてきたのよ・・・。・・・やるわ・・・。やるわよ。私、やるわっ!」 ・・・と脳内妄想をしながら、ゴミ箱に手を突っ込み、リサイクル可能なプラスチックゴミを、別のゴミ箱に移し替える午前10時半。

    地球を救うために - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/09
    こんな風だとゴミ分別も楽にでき・・・ませんよね。
  • 母、喜ぶ - お気楽日和

    息子がバイト先から「もんじゃべに行くことになったから夕飯いらない」と連絡してきた。 めでたい。 友だちなんか要らんと突っ張っていた彼に最近、小さな変化が訪れている。 一人で行動するのを困ったとは思っていなかった。その時間の中で発酵する何かがある。このことは私自身が大人になってから知った。 それでもやはり息子が誰かに声をかけられ、人もそれに参加しようとし始めたことにホッとする。 社会に溶け込みはじめた。 「夕飯もう作っちゃった?ごめん」 夕方4時過ぎだったので、餃子をたくさん包んだところだった。んなこたぁどうでもよろし。 「だいじょぶでっす。楽しんで」 9時過ぎか、もしかしたら10時ごろの帰宅かと思っていたら以外にも早く8時前に玄関のドアが開いた。 「おかえり、早かったね、私もべちゃわないと」 もっと遅いだろうと気ままにあれこれやっていたので夕飯がまだだった。 「ただいま。もんじゃ、く

    母、喜ぶ - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/05
    息子さん、うれしい・さびしい大人への歩みですね
  • 磁石男 - お気楽日和

    夜、寝るとき、同じ部屋の中にもう一人いて、「おやすみ」と言い、私もそれに「おやすみ」と言ってベッドに潜り込む。 朝、トイレに行こうとベッドから降りると「おはよう」と声がした。 一緒にいる暮らし。 それが特別な効き目があるわけでもないけど、なにか違う。 砂漠の中に立っていたところに磁石が転がってきたような。 自分の位置を見失わないお守りが手元にある安心感。 樹木希林さんがご主人のことを「私の重し」だとおっしゃっていた。 よくも悪くも柔軟であらゆる発想から行動を起こす人間だから、それを引き止める「重し」のような存在が自分には必要だと思ったとういう意味のことを話しておられた。 私にとって夫は磁石。 こっちに進めとは言わないけれど「今、ここにいる」と自分の位置が見えてくる。 そうか、私は今、ここにいるのか。 今日読んだに【実際に生きるときこれからなにが起こるか知りません。人生で何が起こるかは決ま

    磁石男 - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/02
    重しに磁石・・・私は何と思われているんだろう・・・
  • 眺めると落ち着く - お気楽日和

    夫が朝帰ってきた。 大根、キャベツ、白菜。とにかく野菜。味噌汁を作る。 納豆とアジの干物にリンゴ。 どう見ても髪はボサボサで美人でもない女の私の顔を見て「ほっとする」と嬉しそうに笑ってくれるのは世界中探し回ってもこの人しかいない。 愛されるから愛するという訳ではない。けれど、大事にしようと思う。 全く知らないところで生まれ育った二つの命が途中から出会い、日々を重ね互いに離れ難い魂同士になる。 小さな偶然の分かれ道をいくつも通過して辿り着いた点。そこにこの人がいた。 向こうも、そう。そこに私がいた。 それでも夫は私の中では主役ではない。 主役は私。 息子も登場人物。母も姉もこの人生に彩りを与える重要な人間。 みんな脇役で私が主役。 主役でありながら同時にそれを見つめる存在でもある。 どの人物にも深く思い入れをしないで、遠くから眺めている。 いったんすうっと離れて眺めると、すうっと気持ちが落ち

    眺めると落ち着く - お気楽日和
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    kuronji888 2019/03/02
    私も美味しそうな食事にもホッとします。
  • 告白 - お気楽日和

    私が恐れているものの正体が見えた。 夫がいて息子がいて 二人は私にとって文句なくいい奴らで、絶対の味方で愛し合っている。 なのに不安がつきまとう。 外で誰かにからかわれ傷ついて帰って泣きべそかいていたら笑われた。 喧嘩して帰ってきたら怒られた。 迷子になったら愚図と言われた。 あんまりだと怒ったら癇癪持ちだと呆れられた。 かわいいよって言って欲しかった。 いい子だね、ありがとねって言われたかった。 ダサい。デブ。バカ。役たたず。 娘だから軽口言っても大丈夫と言ってただけのその言葉が未だに私を脅かす。 そのまんまでいないほうが悲しくなることが減った。自分を丸出しにしているようでしていない。 ふざけているように見せながら常に親の反応にアンテナを張る。 一番辛いとき、味方でいてくれなかった。 「誰がなんと言おうと私はあなたの味方よ」と言ってほしいとき、「あなたがおかしいんじゃないの」と流された。

    告白 - お気楽日和
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    kuronji888 2019/02/28
    家族には一番辛い時に味方になってあげたいなと思います。
  • だれでも簡単はわたしには通用しない件について - お気楽日和

    Mashleyさんというブロガーさんがパンを作った記事を読んだ。 なんか簡単そうに見えて自分でも出来るような気がして、つられて作ってみた。 簡単そうにみえたんだよぉ。 紹介してくれたブログにアクセスしてみたら、30分でできるとあるし。 30分か。それはいい。簡単か。よし、やってみよ。 「なんか腹減っちゃって、昼飯2時っていったけど、もう少し早くていい?」 さっき、レンジで「なんちゃってオムレツ」を自分で作ってべたばかりの息子が二階から降りてきた。 ちょうどいい。ちらりと時計を見て 「1時前には用意してあげるよ」 「ラッキー」 二階に駆け上がっていった。 お昼は焼きたてパンと作り置きのシチュー。素敵じゃないか。 計量して、捏ねて、捏ねて。 イースト菌のこの匂い、大好き。パン作ってますっていう、幸福のかおり。 手にベタベタくっついて、うまく捏ねられない。 ベタベタというより、ネチョネチョして

    だれでも簡単はわたしには通用しない件について - お気楽日和
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    kuronji888 2019/02/28
    「追い菌」っておもしろい。でも、美味しい理由は、手作りの愛情入りってことでしょう。
  • 慌てることはないんだと覚えておこう - お気楽日和

    昼間、台所をやりながらテレビをつけていた。 照英さんがスタジオにいて現場をレポートしている女性アナウンサーからの呼びかけに答えているが、いつもよりテンポがずれて、やりとりが噛み合わない。 機嫌が悪いのかと思った。 それとも何かこのレポーターたちが失礼なことを番組前にしでかし、その怒りが治らなくてわざと意地悪してタイミングをずらしているのか。 照英さんも穏やかそうだけど、こういう風なこともあるんだな。 いつもは気配りしずぎだと思うくらい感じがいいのに。 やっぱりあれは、ちょっと良い人っぽくしようとしてるのか。 これがこの人の素顔なのか。 ガスを止め、テレビの前に行って続きを観る。 あれ、誰だ、これ。 照英さんではなく名前は知らない俳優さんだった。 背格好は似ているが別人だった。 タイミングのズレとそっけない喋り方はこういう番組に不慣れなのだというのがその表情からすぐわかった。 照英さん、ごめ

    慌てることはないんだと覚えておこう - お気楽日和
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    kuronji888 2019/02/26
    照英 さんが そういう人でなくて良かったです。
  • 大人の会話 - お気楽日和

    ブロッコリーを一口かじり 「かたっ」 と口から出した。 「あ、ごめん、固かった?もうちょっとチンしてこようか」 「え、チンできんの?」 「できるよ、加熱すればすこし柔らかくなるよ、茹でるようなもんだもん」 「そしたら熱くなるじゃんか」 こいつ、、、。君がいつもしているのは茹で上げて笊で冷ましたものだからであって、茹でたてに塩降ってべるのが一番うまいんだというのは知らんのか。 「大丈夫だよ、熱きゃ冷ませばいいじゃん」 「いや、いい。今日は、いい」 「じゃ、ひとつべるから、もうひとつだけべちゃってよ」 「無理だよっ。なんで?こんな固いの、無理!」 「じゃ、その代わりに青汁飲んどきなさいよっ」 「のーむーよー!?あれは固くないからなっ」 「・・・ま、子供には無理か」 「子供じゃない。固いから残すんだ。そうやって突っかかってくる方が子供だろ」 「おこちゃま」 「おこちゃまって言うな」 「ち

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    kuronji888 2019/02/25
    楽しい会話。仲の良さが伝わります。
  • コロッケの日曜日 - お気楽日和

    一日家で過ごす。 このとことろ、意味不明の微熱が続く。微熱なので、症状も微妙だ。 なんとなく、だるく、なんとなく、頭が痛く、なんとなく身体が重い。 頑張れば買い物にいけそうだが、やめた。 最近思う。私が頑張って外に行こうと思うのは、自分がなにか生産的なことをしたぞと納得するためで、それ以外の理由はなにもない。つまり、自己満足、もっと言えば自分が安心するため。 自分だけのために少ないエネルギーを使い切って、料理や掃除が億劫になり、気を抜いた料理卓に並べたりしていたわけだ。 身体が不調でエネルギーが少ないとき、その貴重な力を家族に使いたい。そうするのが一番自分を癒すことに気がついた。 そんないい訳も頭にあって一歩も外に出ない日曜日。 昼間にジャガイモを蒸かしひき肉と玉ねぎとまぜた。 おやつの時間にのそのそまた起き上がり、サツマイモを蒸かしながらパン粉をつける。 オーラの泉のYouTubeを

    コロッケの日曜日 - お気楽日和
    kuronji888
    kuronji888 2019/02/24
    お体大切に、頑張りすぎないこともプログラムかも・・・
  • 母さん気をつけろ - お気楽日和

    「これ、母さん気をつけろよ」 テレビを指差して息子が言った。 「年号が変わるとこれまでのキャッシュカードが使えなくなるので、交換するから今使用している物を送付するように」という内容の書類がナンタラ銀行財団というところから家に届く詐欺の話だった。 画面一杯にその嘘書類が映し出されている。 確かに。危なそう。 以前にも聞いた事のない法律事務所から「5000円の未払いがあるから早くここに振り込め、さもないと裁判所にこの案件はいくぞ」というハガキが突然届いたことがある。 私は覚えもないのに震え上がった。うっかり忘れていたが、なにか入金を忘れていたのかもしれない。自分だったらやりかねない。 あまりの恐怖に夫に見せると 「破って捨てなさい」 と一括された。 「そんな、破ってもし当だったら訴えられちゃうじゃん」 「ないないないない。こんなうさん臭いもの反応しちゃ駄目、トンさんやめなさいよ、僕がいないと

    母さん気をつけろ - お気楽日和
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    kuronji888 2019/02/23
    どんどん進化する詐欺の手口、怖いです。それにしても、優しそうなご主人。
  • 修行 - お気楽日和

    時。 すべてお膳立てがすみ、席に着く。 「ささ、いただきましょ」 手をあわせ箸をとった。 「・・・で、これはなにかな?」 息子。 「え?」 腕組みをして眺める視線の先に空っぽの茶碗。自分の方にはしっかりよそって、息子のご飯を忘れていた。 「ごめんごめん。なんでこうなるんだろ」 「俺はまた、空の茶碗を眺めてここに米があると想像してべろという新手の修行かと」 それもよいの。

    修行 - お気楽日和
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    kuronji888 2019/02/21
    家族の楽しい会話。 癒されます。