新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 うま味調味料で1番売れている商品ブランドといえば、それは「味の素」である。こと家庭用での市場シェアは圧倒的だ。スーパーの棚を見るかぎり、この「低核酸系うま味調味料」の分野では、競合商品はほぼ売られていない。 ちなみに、昆布のうま味を主成分とする低核酸系に対し、シイタケやカツオのうま味を加えたものを「高核酸系うま味調味料」という。こちらは家庭用では味の素の「ハイミー」、キリンフードテックの「いの一番」の2大ブランドによる寡占状態になっている。 ところが、業務用