高橋さきの、深井裕美子、井口耕二、高橋聡: できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ) 翻訳フォーラムの仲間4人で書いた本。なにをどう考えて翻訳をするべきなのか、基本を見直すきっかけになると自負しています。伸び悩み、行き詰まりを感じている人、なにをどうしたらいいのかがまだわかっていない人などは必読だと思います。
訳文の品質というか、できるだけいい本を読者に届けるという意味では3がベストです(正確には「刊行を遅らせ、十分な時間を確保してひとりでやる」ですが、今回、この選択肢は最初からないので)。ただ、「世界同時発売」という縛りと両立しないならあきらめざるをえません。「世界同時発売」を実現しつつ、一番いい本になるのはどのパターンかということを考えなければならないわけです。 1は、少なくとも私はやりません。理由は、まず、私は英語の世界から一気に最終的な訳文に近いところまでもってゆくタイプなので、下訳者の日本語を直すのに耐えられないというのがひとつ。もうひとつ、満足できるレベルの訳文になるまで直していたら、結局、自分で訳したほうが速いだろうと思うくらい時間がかかってしまい、下訳者が訳している期間だけ遅れるという問題があります。逆に、下訳者に頼んで時間短縮を実現するなら、少なくともいままで私が出してきた翻訳
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