日々何気なくお世話になっている VPC 含むネットワークは、ちゃんと理解しようとすると思ったより多い情報量と、それに対するパターンの経験が必要になります。 私自身、正直ネットワークのお話は好きじゃないのですが、現行の事情を踏まえてこの辺の基本と雑学を振り返っておくと、技術力のベースが整ってよろしいのではと思って整理することにしました。 はじめに 新年度なので、学習教材シリーズです。今回はネットワーク周りで、基礎に味付けするような内容です。もしかしたらお嫌いなジャンルでしょうか、でも少しだけやりましょうそうしましょう。 関連情報としては、このあたり。 公式 ENOG81: AWSのIPv6とPublic IPv4のおはなし – Speaker Deck Amazon VPC とは? – Amazon Virtual Private Cloud 外道父の匠 AWS VPCルーティングの基本から
久々に図を書きたくなったので、今回は AWS の VPC ネットワークの主にルーティングについて雑談気味に振り返っていきたいと思います。 基本的なところから、少し発展させた構成はどう実現するのか、ってのを学習用教材風にお絵かきしていきます。 はじめに 最近、実現できると思ってた部分が1つ通らなくて、詰んだかと一瞬諦めかけたところで、10分間くらい思案したらズバッと解決できて気持ちよかったんですよ。 我ながら物凄い泥々の技術を駆使して、発想通りにAWS仕様を回避したネットワークを構築してしまった。泥臭すぎてとてもブログに書けないけどっ…自分の中では満点かつスタイリッシュっ — 外道父 | Noko (@GedowFather) July 7, 2023 元々泥臭いエンジニアリングが得意だったとはいえ、こういう発想の展開力はクラウドだけ真面目にイジってても身につきづらいだろうな、と思い、そうい
TL;DR 東京リージョンを利用する際に2AZの冗長化で良い場合のAZ選定 「apne1-AZ1, apne1-AZ2」の組み合わせで利用するのが、レイテンシ観点からは良い。 レイテンシ: 800μs程度 大阪リージョンを利用する際に2AZの冗長化で良い場合のAZ選定 「apne3-AZ1, apne3-AZ2」の組み合わせで利用するのが、レイテンシ観点からは良い。 レイテンシ: 200μs程度 東京リージョンの方がAZ間レイテンシが平均的に高い(大阪リージョンと比較して) 大阪リージョンの方がAZ間レイテンシが平均的に低い(東京リージョンと比較して) おことわり この記事は注意を払って記載しておりますが、測定結果を利用して生じた一切の責任は負いません。 実際に測定を行いたい方はGitHubに今回測定を行った環境を再現できるTerraform(IaC)がありますので、ご参考になれば幸いです
はじめに AWS上で仮想ネットワークを構築できるAmazon VPCは、多くのAWSサービスが動作する基盤となる、非常に重要かつ多機能なサービスです。 多機能ゆえに公式ドキュメントやネット上の記事も断片的な機能の解説が多く、全体像を把握することが難しいサービスとも言えます。 そこで本記事はVPCの全体像を理解できるよう、各機能のつながりや動作原理を丁寧に解説し、 「VPC界の百科事典」 (あくまで例えですが…笑) となるような記事を目指したいと思います。 【追記】 実践編の記事を追加しました VPCの実画面での構築方法は、以下の別記事にまとめました。「VPCを実際に触ってみたい!」という方は、こちらもご一読いただけると嬉しいです。 VPCとは 「Virtual Private Cloud」の略で、クラウド上に仮想的なネットワークを構築するためのサービスです。 例えば、オンプレ環境でWebア
日本時間 2021 年 9 月 2 日に東京リージョン(AP-NORTHEAST-1)で発生した AWS Direct Connect サービスの中断に関する追加情報を提供いたします。午前 7 時 30 分(以下すべて日本時間)から、Direct Connect をご利用中のお客様は東京リージョンに向かうトラフィックについて断続的な接続の問題とパケットロスの増加を観測し始めました。この事象は、Direct Connect ロケーションから、顧客の Virtual Private Cloud(VPC)が存在する東京リージョンのデータセンターネットワークへのネットワークパスに沿ったネットワークレイヤーの 1 つでネットワークデバイスの一部に障害が発生したことが原因です。お客様は午後 12 時 30 分に復旧を観測しはじめ、午後 1 時 42 分に接続の問題は完全に解決されました。 アベイラビリ
こんにちは、テクニカルトレーナー/マネージャーの西村 (@kuwablo) です。 AWS トレーニングのトレーナーを担当しつつ、お客様の AWS 学習を支援する記事を公式ブログや builders.flash に投稿し、チームメンバーのマネジメント業務も合わせて行っています。 突然ですが、皆さんは普段の仕事でネットワーク機器の設計や保守などは担当していますか ?「ルーターはマシンルームで見たことはあるけど触ったことはない。」「アプセトネデブ (OSI 参照モデルの 7 つの階層の暗記術) とか昔ちょっと勉強したけど忘れちゃったな。」という方から「俺はネットワーク生まれデータセンター育ち」という方までいらっしゃると思います。 私がトレーニングを実施する際に「自分のチームのメンバーにネットワークを勉強してもらいたいんだけど、何か良い方法ありますか ?」「アプリ開発者ですがインフラを体系的に勉
コスト最適化のご相談をいただくなかで、NAT Gateway に不要なコストが掛かっているパターンが多くみられます。また、そのような環境に限って NAT Gateway にかなりのコストが掛かっていることを把握されていないケースも少なくありません。 今回は見落としがちな NAT Gateway で無駄なコストが発生してしまうケース、何処へのアクセスで NAT Gateway を浪費してるかを確認する方法、そしてどのような改善パターンがあるかをご紹介します。 (本記事中で記載の価格はいずれも、執筆時点の東京リージョン価格を参考にしています) 目次 よくある構成 NAT Gateway に関わる料金のおさらい NAT Gateway 料金 AWS データ転送料金 実際の料金例 何が NAT Gateway を使ってるのか見当がつかない データ通信の方向を確認 VPC フローログから NAT G
はじめに どうも、情シスの徳道@上越オフィスです。今回はネットワークネタです。 唐突ですが、会社を代表するグローバルIPアドレスって多くの場合は本社の固定グローバルIPアドレス(プロバイダに依存)ではないでしょうか。 ゼロトラストが叫ばれて久しいですが、弊社のようにお客さまの環境を保守するサービスを行っている場合、やはり境界防御として接続元のグローバルIPアドレスを指定して許可されることが多いです。 地方オフィスが増えてくると特定の環境への接続許可をしてもらうIPアドレスの登録も増えてきます。VPN接続で本社など特定拠点経由での接続を行っていたとしても、プロバイダに依存することになったり冗長化が大変だったりしますね。 弊社では数年前からAWSのElastic IP経由で変化しない&冗長化されたグローバルIPアドレスからAWSに接続する社内ネットワークを構築してきました。 今回はクラスメソッ
こんにちは。 AWSいいですよね。 でも、AWSって一つ一つのサービスがしっかり役割分担されているので、いざ一つのシステムとしてネットワーク構成図がどうなっているのかをみようとすると頭がこんがらがっちゃうんです、私。 そんなときCloudMapperにお世話になりたくなります。READMEを読んでいただければですが、現在のAWSのネットワーク構成図を自動生成してくれるやつです。 ただ、何度かチャレンジしているのですが、いつも何かが足りなくてうまく動かないんです、私。最近は何をやるにもDockerでやっちゃっているのでローカル環境もあんまり汚したくなくて... CloudMapper公式や他の方々もDockerで動くようにソースコードを公開していたりするんですが、なんでかうまく行かなかったりしたので、今回は自分でDockerfileから作ってみようという記事です。 前提 AWSアカウントがあ
背景 AWSでVPC作ったりしたことあるけど、GCPやったことないって人は色々違いに戸惑う アカウントの関係性、ネットワークの概念の違いなどを理解したのでまとめた AWSとGCPのアカウントの考え方の違い AWSの場合、ある人間に対して色々なAWSアカウントが付与される。 (人間) -> 個人で発行されたアカウント -> 会社で発行されたアカウント GCPの場合、ある人間は色々なプロジェクトというものに属することができる。 そして、その人間が使うアカウントはGmailとかで使ってるようなGoogleアカウントである。 (人間 with Googleアカウント) -> プロジェクト 会社のやつ -> プロジェクト 何の関係もない個人のやつ GCPの方が始めるのはすごく簡単な気がする。アカウント管理もGoogleアカウントさえやっときゃいいみたいな感じなので、Googleにロックインされる感は
Eureka EngineeringLearn about Eureka’s engineering efforts, product developments and more.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く