アメリカのシリコンバレーに、「インターネット時代のゲイツ」と呼ばれる青年起業家がいる。今や世界最大となったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「フェースブック」(Facebook)を、ハーバード大学の学生だった2004年に創業したマーク・ザッカーバーグだ。同じくハーバード大学を中退して、パソコン向けOSでマイクロソフトという巨大帝国を築いたビル・ゲイツと何かと比較される存在だ。 もともとは、学生向け交流サイトとしてスタートしたフェースブックは現在では、世界で9000万人を超える人々が利用する巨大サイトに成長。2007年にはマイクロソフトが、フェースブックの株式1.6%を取得するため2億4000万ドルを出資した。フェースブックは未上場会社だが、マイクロソフトによる出資額から逆算して、企業価値が150億ドルにのぼることになる。 創業者で筆頭株主であるザッカーバーグは若くして、bi