ウクライナ・リビウで搬送される負傷した民間人(2023年3月22日撮影、資料写真)。(c)YURIY DYACHYSHYN / AFP 【4月29日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻に伴う負傷者の治療に際し、抗菌薬(抗生物質)が効かない「薬剤耐性菌」への感染が深刻な障害となっていることが、ドイツの医師団が先週発表した論文で明らかになった。 ウクライナの医療現場では侵攻以前から、抗菌薬が効きにくくなる「薬剤耐性(AMR)」が大きな問題となっており、研究者は、侵攻で状況が悪化する恐れがあると警告してきた。 査読前論文は18日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された欧州臨床微生物・感染症学会議(ECCMID)で発表された。 それによると、ウクライナから独ベルリンのシャリテー大学病院(Charite University Hospital)に昨年搬送された47人の負傷者のうち、2種類以上の抗菌薬