新しいアイデアは、「A×B/C」によって生まれる。数々のクリエイターに影響を与えた『アイデアのつくり方』(1940年刊)は、アメリカの広告代理店のプランナーとして長く活躍したジェームス・W・ヤングによる「アイデアを生み出すための指南書」。彼はそこで、アイデアを次のように定義しています。 「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」 つまり「アイデアのつくり方」を端的に言葉にすると、以下のようになる。 新しいアイデア=既存のアイデア×既存のアイデア。(22ページより) つまりアイデアというものは、なにもないところから突然、魔法のように生まれてくるものではないのです。ヤングによれば「フォードの車が製造される方法とまったく同じ明確な方法」であり、つまりは既存のアイデア(要素)のかけ算によって生まれるものだということ。 クリエイティヴに関わる方には有名な公式ですが、とはいえ当然