市古夏生氏が『出版機構の進化と原稿料についての総合的研究』(平成18~20年度科研報告書、2009年3月)を刊行されている。 佐藤至子「江戸後期の出版事情」は、総説的なものでありがたい。 圧巻なのは80数ページにわたる「原稿料史年表稿―17世紀~20世紀―」。読み始めたらなかなかやめられない年表というのも珍しい。近世の用例の大多数は『馬琴日記』。 近・現代に入るとぐっと用例が増え、平成12年まで拾っている。平成12年3月18日の日本経済新聞は、日本文芸家協会の会員の大半が原稿料収入年間500万円未満と推定しているらしい。 飯倉先生、こんばんは。おひさしぶりです。佐伯です。どこのサイトで知って飛んで参ったか忘れましたが、先生の当ブログの存在を知り、面白くて一気に過去の御文まで拝読しました。 研究情報に関し広くアンテナを張っておられるのが誠に有り難く、これなら学会時評をお降りになることはなかっ