昨秋から年末にかけて世間を騒がせたプロ棋士の不正疑惑。そこでの日本将棋連盟の対応はあまりにお粗末だった。第三者委員会が出した結論は「完全なシロ」。疑惑をかけられた三浦弘行九段と家族のスマートフォンやパソコンからは、不正の証拠は何一つ出てこなかった。 よく調べもせずにプロ棋士を出場停止処分にした将棋連盟の面目は丸つぶれだ。連盟は幹部の減俸(1〜3割を3カ月減給)で事態収拾を図るが、これで収まりそうもない。 出場停止で数千万円の対局料(挑戦が決まっていた竜王戦でタイトルを奪取すれば4320万円、奪取しなくても1590万円)をフイにした三浦九段への補償問題もくすぶる。 トップ棋士の三浦九段に不正疑惑浮上 出場停止処分は根本から誤りだった。日本将棋連盟の谷川浩司会長は、連盟の処分は誤りだったと認めるとともに、三浦弘行九段への謝罪の言葉を昨年12月27日の記者会見で口にした。 三浦九段は将棋の7大タ
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