大雨。多少濡れても構わないくらいに降っている。 遅い梅雨とかぶってしまって、娘のプールの授業は中止になりがちだ。 無事に四半期を終えることができて、天気とは裏腹に気分は晴れ晴れしている。七月から特に何かが変わるわけではないけれど、一旦の節目として。 娘は最近、小学生向けの偉人の伝記を読んでいる。自分も昔はそういった本を読んでいたはずだが、「野口英世は借りたお金ですぐにお酒を買っていたんだよ、知ってた?」と聞かれてもまず覚えていない。 しかし、対小学生には「努力は素晴らしい」という美談にコーティングされがちな偉人伝であるが、割とトンデモなエピソードの宝庫であることはさすがに知っている。稀に「全方向に超人的な能力を有する人格者」みたいな場合もあるが、たいていは頑固で偏屈な変わり者として名高かったり、酒と女に溺れて借金まみれだったりする。専門外のことはダメダメで、生活能力が皆無だったとしても、も