ブックマーク / blog.gururimichi.com (7)

  • なぜ博士キャラは「〜じゃ」と話すの?リアルでは聞かない言葉遣いを紐解く『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 - ぐるりみち。

    前々から不思議に思っていたんだ。いわゆる萌えアニメや美少女ゲームに登場するキャラクターを指して、「こんな話し方をする女子、現実にはいないだろww」「オタクの妄想きめえww」とツッコむ人を。 たしかに、リアルであんな話し方をする人は(ほぼ)いない。聞き慣れないアニメ声に忌避感を覚えるのだっておかしくはないと思う。でも誰に迷惑をかけるでもなし、フィクションなんだから、別に「うぐぅ」とか「へけっ」とか「トゥットゥルー」とか言ったっていいじゃまいか。ζ’ヮ’)ζ うっうー! そして何より、「話し方」について文句を言うなら、こう言いたい。 ──おまえ、それ、亀仙人の前でも言えるの? 亀仙人に限った話ではない。ネテロ会長でも、老ジョセフでも、ダンブルドア先生でも、マスター・ヨーダでも、オーキド博士でもいい。一人称が「ワシ」で「~じゃ」と話し「ホッホッホ」と笑う老人を、あなたはリアルで何人も知っているの

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  • 口に出して語られる「リア充」は無意味な言葉『リア充/非リア充の構造』 - ぐるりみち。

    ついに最終章となりました、川上量生さん監修『角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代』の章別感想記事でございます。 さて、第7章の筆者は、仲正昌樹さん。政治思想史、社会思想史、社会哲学を取り扱う哲学者。金沢大学の法学類で教鞭を執っているそうな。 章テーマは『リア充/非リア充の構造』。3章で小野ほりでいさんが論じたテーマと重複しておりますが、その言葉の意味とカテゴライズの考え方についてまとめていた3章と比べて、章では哲学的な視点とコミュニティ論から“構造”を紐解く内容という印象です。 ネット住民でない人間が語る「リア充」に意味はない 今や市民権を得たと言っても過言ではない言葉、「リア充」。その起源は00年代の2ちゃんねる・大学生活版だとされているが、2011年には女子中高生ケータイ流行語大賞に選ばれるなど、ネットスラングからギャル語にまで波及している。 00年代後半

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  • 常連のおじいちゃん(80歳)が話した、喫茶店に通う理由 - ぐるりみち。

    自宅では集中して作業ができない僕は、日中の数時間を喫茶店で過ごすことが多い。さすがに半日とか長居するのは申し訳ないので、時間を区切って2時間ほど。店内が混雑してきたら、もうちょい早めに切り上げる感じ。いつもお世話になっております。 せっかくならいろいろなお店を体験してみようと、一時期は電車で都心まで出てふらふらと喫茶店を渡り歩いていたこともありました。でも交通費もバカにならないので、最近は別件で用事がない限りは近所のお店に入り浸る形に。常連ともなれば、店員さんと交わす二言三言の雑談も楽しい。 そうやっていつも同じ時間にお店に行くと、自分以外の「常連」の存在も徐々にわかってくるもので。いつもの喫茶店の場合、周囲が住宅街ということもあって、平日昼間は若いお母さんやお年寄りが多い印象。常に見かける「常連」に関して言えば、大多数がお年寄りになります。 ある日、そんな「常連」さんである一人のおじいち

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  • わかりやすい文章とは?|文章は“しりとり”であり、論文は“漫才”である - ぐるりみち。

    「わかりやすい文章」とはなんだろう。誰でも理解できる言葉で書かれたもの? 余白を設けることで読みやすさが重視された構成の文章? さまざまな視点が考えられますが、ここで取り上げたいのは、その「順序」。2ヶ月ほど前に読んだ『シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術』から引用しつつ、改めて考えてみようと思います。 シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術: 世界で通用する20の普遍的メソッド posted with ヨメレバ 吉岡 友治 草思社 2015-01-16 Amazon 楽天ブックス 既知の情報をつなげて、未知へと至る道を描き出す 筆者曰く、 “論理の質とは言い換え” であり、ある文章において前の文と後の文の意味は基的に同じになると言う。まったく無関係のトピックが急に登場したらびっくりするし、やたらと「また」が出てきて話題が二転三転すると集中できない。 そこで、書き始めのパ

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  • 「話す」ように「書く」?ブログに書く文章はどこから来たの? - ぐるりみち。

    「話し方がブログの文章そのままですね!」 ──と、それまではネット上でやり取りをしていた人と初めてリアルで会って話すと、高確率でこのようにツッコまれる。 この後に付け加えて、「思っていたよりも若い!」とか言われるんですけどね。 “思っていたより” ってなんやねん……いや、それならまだいいんですけど、実年齢を明かしたら「えっ……」て顔になるのはやめて! 傷つくから! 老け顔だけど! さらに最近は、ちょくちょくリア友にブログの内容をツッコまれることも増えたんだけど、そこでも似たようなツッコミが来るんですよ。 「おまえらしいな……(フッ」 なんすかその「オレはオマエのことなんか隅々まで把握してるんだぜぇ……(イケボ」な感じ! いや、まあ別に嫌じゃないんですけど(///)、そんなにわかりやすいっすかね……僕。 要するに、僕の書く文章は普段の話し言葉と限りなく近いのか、表現や言い回しが特徴的でわかり

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  • 現代は「ボケ」と「寛容さ」が足りない『一億総ツッコミ時代』 - ぐるりみち。

    人の揚げ足をとって失敗を許さない。失敗した人を笑いものにして追い込み、自分のポジショニングを維持する。まるでサル山のサルたちの権力争いのような構造が、そのままの形で社会の中の人間関係の中に降りてきているのです。 これはひどい。どこのインターネッツのお話ですか。けしからん。 ……え? リアルでもそんな感じですって? あ、はい。すみません。 マキタスポーツ*1こと槙田雄司さんの『一億総ツッコミ時代』を読みました。僕は芸人にも詳しくなく、お笑いとはほぼ無縁の人間ですが、このは楽しんで読むことができました。 首肯できる部分が非常に多く、時に軽妙な言い回しに笑いながら読みました。“一般人のプチ松人志化”とか、“涙腺プレイ”とか。 日常的にインターネットに触れているウォッチャーの方はもちろん、コンテンツを発信している、ブロガーさんなどにもぜひオススメしたい内容です。 日社会に蔓延する「ツッコミ」

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  • 『一〇年代文化論』“残念”な僕らの若者文化を解き明かす - ぐるりみち。

    残念さやかちゃん とは【ピクシブ百科事典】 さやかちゃんかわいい。 さやかちゃん……じゃなかった、さやわか*1さんの新著、『一〇年代文化論』を読みました。既刊としては、『AKB商法とは何だったのか』や、雑誌・同人誌への寄稿などがありますが、氏の著作を読んだのは初めて。 キーワードは「残念」。近年、人気のサブカルチャー作品を取り上げ、それらのなかで見られる「残念」な要素を見出し、若者文化や社会問題との関係性について論じた内容となっています。 文では、インターネット、ボーカロイド、ライトノベルアイドルなどの話題が登場。ただし、メイントピックである「残念」の部分に焦点が当てられているため、それぞれのカルチャーに関する言及は広く浅く、といったところです。 「そんな視点もあるのか!」と気付きのある点が多く、200ページというちょうどいいボリューム感もあって、さくっとおもしろく読むことができました

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