ブックマーク / horikawad.hatenadiary.com (5)

  • アカデミック・ラブ - クマムシ博士のむしブロ

    四月上旬、北関東のとある学園都市でもようやく桜が咲き始めた。それと同時に、この街に植えられている多数のスギに由来する花粉が、少なくない市民を攻撃していた。 T大学は、そんな街の一角を占める総合大学である。日でも有数の広大なキャンパスを擁し、学術面でもノーベル賞受賞者を輩出するなど、誇らしい実績をもつことで知られている。 そんなT大学の片隅に位置する建物内に、動物生態学研究室がある。この研究室では、昆虫から脊椎動物に至るまで、さまざまな動物についての生態学的研究が行われている。 毎年4月には、動物生態学研究室では新歓コンパが催される。この年に新しく動物生態学研究室に配属された学部四年生は三名、修士一年生は二名である。学部四年生は全員男、修士一年生は男一名と女一名。研究室で開催される新歓コンパの目的は、表向きは文字通り「新入生を歓迎し親睦を深める」というものだ。コンパの席では研究室のメンバー

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  • 「博士メガネ男子論」にみる不器用理系男子の需要 - クマムシ博士のむしブロ

    マスコミの報道の中で小保方晴子さんが「リケジョ」と称されていることについて、議論が起きている。確かに、同様の報道の中で男性研究者が「リケダン」と呼ばれないことを考えると、ジェンダーを前に出した呼び方は適当でない。研究所のグループリーダに用いる語としても違和感がある。また、「リケジョ」という語は講談社により商標登録されており、この事情もあって事態は少しややこしくなっている。 ただ、リケジョでもサイエンスエンジェルでもサイエンスプリンセスでも理系マドモアゼルでも助手ガールでも何でもよいのだが、理系に進学する女性の比率を高める効果があるのなら、大学の有志などが自発的にこれらの呼称を用いて活動するのは意義があると、私は思う。報道機関だけでなく、理系女子を増やす努力を行っている理系女子学生達に対してまで「リケジョ」を使用することに対して全否定するのは筋違いだろう。 このような活動では理系学部に占める

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  • オタクと変態はモテる - クマムシ博士のむしブロ

    オタクや変態がモテるためには、自らの歪んだ性癖を隠さずに誇りをもってアピールするべきだ。 オタクや変態だからモテないと思い込むのは、大きな間違いである。確かに、オタクや変態は異性からいぶかしげな眼で見られがちだ。嫌われることもある。だから、自分の趣味や性癖が異性にバレるのを極端に恐れ、隠そうとする。ちょっとファッションに気を使ってみたり流行りの話題についていく努力をして、「普通の人カモフラージュ」を試みる。 だが、これはモテるためには逆効果なので、今すぐやめるべきだ。このような行為は、その他多くのマジョリティ、つまり普通の集団の中に飛び込んで自らを目立たなくしてしまうことである。マニュアル通りのPRポイントをエントリーシートに書きこむ就活生のように、好かれも嫌われもしない当たり障りのない人間になってしまうことだ。 世の中にはマジョリティから逸れた尖った人間、つまり、変わった性癖を持つ人たち

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  • 評価されることで生きやすくなる世の中の到来 - クマムシ博士のむしブロ

    世の中が評価経済社会に向かって進んでいる昨今、ネット上などで個人に簡単に投げ銭ができるシステムができれば、高い評価を持つ人間がサポーターに支援されることで経済自立できるようになる。私は常々そういう世界になると思っていた。 そして先週、まさにそんなシステムが日で立ち上がった。 studygift このstudygiftは学生への支援目的で立ち上がったものらしく、この立ち上げに際して一人の大学生がフィーチャーされている。 この大学生は坂口綾優さんで、彼女は自ら撮影した写真をネットへ投稿し続けることで人気を獲得、Google+で多くのフォロワーを集めて話題になった人だ。坂口さんが注目されているのは、普通の大学生がネットでの活動により類希な高い人気≒評価を集めたことだろう。 そんな坂口さんがstudygift上で学費の支援を募っていた。その額は112万円。このうち25%が自己負担なので、支援額の

    評価されることで生きやすくなる世の中の到来 - クマムシ博士のむしブロ
  • 傑出した研究成果を出すための8のポイント - クマムシ博士のむしブロ

    Tips From the Top: Science Careers 2011年のノーベル賞受賞者へのインタビュー記事がScienceに載っていたので、読んでみました。ノーベル賞をもらうにはどんな心がけが必要かを、受賞者が答えています。 インタビューを受けているノーベル賞受賞者は、以下の方々です。 Brian Schmidt博士 (ノーベル物理学賞) Saul Perlmutter博士 (ノーベル物理学賞) Bruce Beutler博士 (ノーベル生理学・医学賞) Daniel Shechtman博士 (ノーベル化学賞) 興味深いのは、受賞者に共通する意見がいくつかあることです。ここでは、このインタビュー記事から気になった意見を8のポイントとしてまとめました。 1. 当に重要なことに取りくめ。自分がその問題を解いた時に、自分自身を誇りに思えるようなテーマを選べ。 2. 保守的になったり

    傑出した研究成果を出すための8のポイント - クマムシ博士のむしブロ
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