ブックマーク / izumino.hatenablog.com (7)

  • 漫画(VTuber)研究者の読む『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」~その②~ - izumino’s note

    どうも、漫画研究者としては『ユリイカ』の2008年6月号にて商業デビューし(初期は「イズミ」名義)、後に『ユリイカ』の2018年7月号でVTuber論が掲載されることにもなった、泉信行と申します。 参考:2015年時点までの発表まとめ(PDF) izumino.hatenablog.com 前回から取り上げている同人誌、『青春ヘラ』Vol.7「VTuber新時代」ですが、自分は21日の東京のイベントではなく関西のイベントでフライング気味に購入できていましたので、内容の評価の公開はしばらく控えることにしていました。 イベント後も5月24日発送予定の通販が全国区の入手チャンスとして残っていますが、全3回の予定でエントリ化を始めています。 前置き これらのエントリの草稿としているのは、あくまで「研究目的のメモ」であり、建設的な批判検討が主になっています。 なので、取り上げない記事もありますし、面

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  • ホロライブとbilibili、台湾についての理解を可能なかぎり書く - izumino’s note

    panora.tokyo バーチャルYouTuber事務所「ホロライブプロダクション」所属の赤井はあと、桐生ココが活動を復帰した10月19日から、一ヶ月が過ぎた。加えて、ホロライブCNの事実上の解散も先日報じられたばかりだ。 その発端となった出来事に対して、VTuberに注目する人々の多くが無関心でなかっただろうし、全く無関係でいられた彼女たちのファンも少なかったろうと思う。 ただ、自分がこの記事を書く動機は、外野も一部のファンもアンチも問わず、「知るつもりも調べるつもりもなく、ただ自分が気持ちよくなりたいだけの理由で問題を大きくすることに参加した人々」に感じる、言葉にしがたい残念さにある。 複雑な政治的問題が絡むため「難しい話題」だということは承知していても、「難しい」というのは「知ることも調べることもできない」という意味ではない。 無知と無学のために沈黙するならまだしも「自分が気持ちよ

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  • 「VTuber」と「Virtual vlogger」の分離 - izumino’s note

    VTuberのエントリを書くのは半年ぶりになってしまうのだが、折に触れて書きたいとは考えている。 元々、VTuberや広義の「バーチャルタレント」については海外に視野を広げて調べようとしているが、今回は2018年に日VTuberが英国のBBCで取り上げられた際の原文に当たってみた。 panora.tokyo panora.tokyo 日でも、BBCで2回取り上げられたこと自体が当時のニュースになっている。 こちら↓が1回目の元記事。 www.bbc.com ただ、日のニュース記事の要約で伝わりにくいのは、これが「日VTuberの紹介」などではなく、「英語圏のバーチャルvloggerと日VTuberを対比させた歴史」の記事になっている点だ。 サムネイルのキズナアイも、英語の原文では「vloggerのように動画を投稿するバーチャルYouTuber」という文脈で紹介されている。

    「VTuber」と「Virtual vlogger」の分離 - izumino’s note
  • 「紙に印刷すると間違いに気づく理由」に根拠はない - izumino’s note

    「紙」に印刷すると間違いに気づく理由(リコー経済社会研究所)「反射光」と「透過光」の性質の違い。反射光で文字を読む際には、人間の脳は「分析モード」に切り替わる。画面から発せられる透過光を見る際、脳は「パターン認識モード」になるhttps://t.co/Bmfx0Tcr5q— 500drachmas (@500drachmas) 2020年9月15日 これは先月拡散されていた「リコー経済社会研究所」による記事だが、大事なことを先に言うならこの内容に科学的な根拠は何もない。 記事の中身をしっかり読めば、前世紀に行われた研究(つまりCRTディスプレイが液晶へ移行せず、Retinaディスプレイの端末も当然登場していない時代のもの)に対して最新研究のアップデートをしていないし、そもそも「脳科学者」の研究ではないことも分かるはずだ。 話題になっているこれ、文を読んでもマクルーハンがそう言っています以

    「紙に印刷すると間違いに気づく理由」に根拠はない - izumino’s note
  • VTuber界の「箱推し」概念について - izumino’s note

    izumino.hatenablog.com 半月前の記事で、VTuberグループに対して言われる「箱推し」という用語について軽く触れたのだが、今でもこの言葉は当然のように使われ続けている。 特に先日、「にじさんじ」の公式サービス「いつから.link」が公式の告知で使用していたのは少し驚かされた。 【いつから.link アップデート!】 にじさんじ配信スケジュールサイト「いつから.link」のアップデート日実施! いつから.linkはこちら!▽https://t.co/KNNc56PXwH pic.twitter.com/0sfhqq2IyG— にじさんじ公式🌈🕒 (@nijisanji_app) 2019年2月25日 このサイトは「フォローしたライバーの配信スケジュールを確認できる」というサービスを提供しているが、ここで言う「箱推し機能」とは、単に全ライバーのフォローボタンを一括

    VTuber界の「箱推し」概念について - izumino’s note
  • なぜ女性Vtuberは同性が好きなのか - izumino’s note

    新書タイトルのような題になってしまったが、結論から先に書くと「Vtuberが好きな人がVtuberになるから」という理由が考えられる。 と、言っても細かいニュアンスがまったく伝わらないので、遠回りしながら題に入っていきたい。 可視化されにくい女性オタクの生態 性的指向の内面化 美少女コンテンツ文化圏としてのVtuber 女性間の愛情とシスターフッド 可視化されにくい女性オタクの生態 マーケティング的に、アニメファンとVtuberファンは親和性が高いと分析されることがあるが、中でも「声優ラジオ」のリスナーという経歴を持つVtuberファンは多いのではないだろうか。 自分はというと、90年代から女性声優がパーソナリティとなるラジオをよく聴いていた(一番古い記憶は1991年の『魔神英雄伝ワタル3』で、当時小学高学年である)。 子ども心にだが、なんとなく「世間ではあまり知ることのできない女性像」

    なぜ女性Vtuberは同性が好きなのか - izumino’s note
  • 「バーチャルYouTuberっぽさ」の中心と辺縁について - izumino’s note

    自分がバーチャルYoutuber(Vtuber)をフォローするようになったのは2017年の年末に輝夜月を見てからで、翌年の1月頃にときのそらを知り、3月に入る頃には月ノ美兎をファンアートで知ってやや遅れ気味ににじさんじ中心に追いかけるようになったという流れだったと思う。 今では時間が許すかぎり、外出時を除けばほぼ毎日色々な動画を再生している。そこそこヘビーなユーザーと化していると思うが、漫画やアニメ、趣味ゲームやTV番組録画なども以前と変わらず楽しめているので幸いに(?)Vtuber一色の生活になったという感覚は薄い。 それでも、「未来の文化」になりつつあるVtuberの世界に大きな魅力を感じているのは確かで、大小を問わずVtuberについてのことを考えない日はない。 これまた幸いなことに、物書きとしてこの世界に関わることもできるようだ。媒体はまだ伏せておくものの、当にありがたい話だと

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