フェイクニュースや盗用コンテンツの氾濫――。 米大統領選では、それらがソーシャルメディアを通じて大規模に拡散し、選挙結果にも影響を与えたのではないか、と指摘されてきた。 事実かどうかは顧みられなくなり、誰もが信じたい情報だけを信じる――そんな情報のタコツボ化の先にあるのは、ニュースへの信頼の消滅と民主主義の破壊だ。 誰もがニュースの受信者であると同時に発信者でもあるメディアの生態系。そこでは今、何が起きているのか。問題の核心は何か。そして、私たちができることは。 『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』の著書がある元徳島新聞記者で法政大准教授、藤代裕之氏、『ネコがメディアを支配する ネットニュースに未来はあるのか』を出版した元ヤフー・トピックス編集責任者、元読売新聞記者で「THE PAGE」編集長の奥村倫弘氏、新著『信じてはいけない 民主主義を破壊するフェイクニュースの正体』