台湾の娯楽施設で27日起きた火災の原因となったとみられるカラーパウダーは、コーンスターチをカラフルに着色した粉末で、パウダーを全身に浴びながらランニングなどを楽しむイベントが国内外で人気を集めている。しかし、大気中に浮遊した状態の粉末は酸素が十分行き渡って粉(ふん)塵(じん)爆発を起こしやすくなるといい、専門家は「大変危険な行為と言わざるを得ない」と警鐘を鳴らしている。 「事故の恐れがあるとは知らなかった。もし、自分たちが開いたイベントであんな事故が起きたらと思うと恐ろしい」。昨年3月にパウダーを使ったイベントを実施した千葉県内のテーマパークの担当者はこう話した。イベントでは、集まった約8千人の参加者に、バケツに入ったパウダーをスタッフが手づかみで大量にまいたという。火気を使わないようにという注意喚起は特に行っていなかったといい、「そうした危険があるとは思わなかった」(担当者)と話す。 関