入院中の筆者。脳出血で倒れて数日間はほとんど眠っていたという。このとき右手右足は動かず、言葉も明瞭には話せなかった=令和元年12月 新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)する少し前の令和元年12月末、ぼくはそれまでの人生で最も衝撃的なことに見舞われた。仕事中に脳出血で倒れ、救急搬送。右半身が動かなくなり、長期の入院を強いられたのだ。これには本当に参った。寝たきりになった病床で、身体が思い通りに動かせないことが、なんと情けなく、せつないことかと思い知った。 その後、リハビリを続け、令和3年に元の職場に復帰することができた。周囲の理解もあって、現在も社会部デスクとしてニュースの取材編集の業務を担当している。 しかし、右半身の麻痺(まひ)は残っている。多少は動くが動作はぎこちない。中途障害者となったわけだ。発病当時は46歳。健康に自信をもっていただけに「何でぼくが…」と今でも思う。全くの想定外だっ