東京大学の学生が2016年に入社した企業はどこだったのか――。東京大学新聞によると、上位ランキングに大手メーカーや金融機関など有名企業が名を連ねるなか、異彩を放つ中堅IT(情報技術)企業がある。統合基幹業務システム(ERP)ソフトを手掛けるワークスアプリケーションズ(東京・港)だ。名門校として知られるインド工科大学などアジアの優秀な学生も続々入社する。売り手市場が続く日本でなぜ、優秀な学生たちがこの会社を選んだのか。最高経営責任者(CEO)の牧野正幸氏の独自の人材採用・育成論とは。 東大から23人が入社――東大新聞によると、15年度の東大生の就職先ランキングではワークスアプリケーションズは大学院修了者が13人で13位、学部卒は10人で10位。いずれも前年に比べて大幅に増加しているといいます。東大のみならず、アジアの優秀な人材も集めていますが、ワークスアプリを選ぶ理由はなぜだと考えていますか