ブラジル、メキシコ、タイ、ベトナムで臨床試験(治験)が始まろうとしている新たな新型コロナウイルスワクチンは、世界的にパンデミックとの戦い方を変えることになるかもしれない。「NDV-HXP-S」と呼ばれる新ワクチンには、現行のワクチンより強力な抗体を生み出すと広く期待されている新たな分子設計が用いられている。この分子設計を使ったワクチンが治験入りするのは初めてだ。これまでのワクチンに比べ、生産がはるかに容易になる可能性もある。 ファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソンなどの現行ワクチンは入手の難しい原料を使って特別な工場で生産しなければならない。これに対し、この新ワクチンは鶏卵を使って大量生産できる。世界中の工場で毎年何十億回分という量が生産されているインフルエンザワクチンと同じ手法が使えるのだ。 安全性と有効性が確認されれば、NDV-HXP-Sはインフルエンザワクチンのメーカーによって年
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