1つのシリコンを使い尽くす ―― 米国半導体メーカーの合理的な工夫:この10年で起こったこと、次の10年で起こること(27)(1/3 ページ) 半導体チップ開発は、プロセスの微細化に伴い、より大きな費用が掛かるようになっている。だからこそ、費用を投じて作ったチップをより有効活用することが重要になってきている。そうした中で、米国の半導体メーカーは過去から1つのチップを使い尽くすための工夫を施している。今回はそうした“1つのシリコンを使い尽くす”ための工夫を紹介していく。 シリコンチップを作るのには、膨大な費用がかかる。最新のチップでは百億円以上の開発費用をかけるものがほとんどだ。14/16nm世代、10/12nm世代、そして次世代の7nm世代では数十億円から数百億円が必要とされる。微細化すると製造コストはウナギ上りである。 筆者が代表を務めるテカナリエでは、チップ調査としてシリコンダイ面積を
![1つのシリコンを使い尽くす ―― 米国半導体メーカーの合理的な工夫](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b078c5953414ae6f6981e671b25b4d2c016dba76/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fee%2Farticles%2F1808%2F02%2Fcover_news034.jpg)