国民を驚かせた「いまだにファックス」 「令和の時代にファックスだって…?」 新型コロナウイルス感染症の患者を診察した際、医療機関は保健所に患者の発生を届け出なければならない。医師は、その届けを「手書きの書類をファックスする」という方法で提出していると言えば、驚かれる方が多いかもしれない。 実際、4月末にはその煩雑さを嘆く医師の声が大臣の目に留まり、ウェブ化が進められる運びとなったとの海外報道までなされた。たしかに、このネット時代に書類をファックスするという業界の後進性には、多くの方が驚かれるだろう。 だが実は、この発生届は、性急にウェブ化すべきでない。誤解を恐れずに言えば、ファックスでの報告が「現段階では」望ましいのである。 前回の寄稿において、私は新型コロナ対策を支える最前線である保健所の苦境について記したが、その後、4月に入って各地で保健所がパンク状態であることを伝える報道が多数なされ
![コロナの届け出「ファックスで保健所に提出」がやめられない理由(奥村 貴史) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c3aa85babee9ef364ac25df37931ce96b0d4a32/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F6%2F1200m%2Fimg_d6c0a6fafed81001cb6a20602803506346868.jpg)