ランボオ怒りの休日出勤。 これほどまでに何も入ってこない本は初めてだった。いったいどのあたりが『地獄の季節』なのかも分からないし、そもそもランボオがどんな奴のなのかも知らない。いや、あえて知ろうとしなかった。僕の中のランボオはランボー怒りのなんちゃらのランボーであって、筋肉モリモリマッチョマンの変態なのだ。 本の内容に一切触れることなく書評を書くことを試みよう。まずは見た目だ。この本は赤い。表紙は白地に赤い色合いが使われている。岩波文庫は色によって種類分けがなされている。青は日本思想や科学と歴史、黄色が日本古典、緑が日本現代文学、白が法律政治だ。そして赤は海外文学である。「岩波文庫の赤を端から読破していく」なんていう荒技を昔の人はよくやっていたらしい。今よりも本は安かっただろうし。 岩波の赤本の総数は1000冊以上と言われており、読書マラソンを完走するのはかなりのハイスピードで進まなくては