緊急事態宣言下で一気に広まった企業の「テレワーク」。だが5月25日に、宣言が続いていた首都圏と北海道で解除されたことで、局面が変わりつつある。在宅勤務を続けていた人が、オフィスワークへと回帰しつつあるのだ。 都内のメーカーに勤務する坂本太郎さん(仮名、38歳)は、緊急事態宣言下で会社から「原則」在宅勤務と言われていたが、解除後に「推奨」に変わった結果、上司や同僚がこぞって出勤を再開したことに驚いたという。 「出勤したほうが、仕事が効率的に進むと考える社員は多い。だから“推奨”だと強制力が弱くて、同僚が続々と出勤を再開している。そうした中、自分ばかりが在宅勤務を続けることはしにくい」(坂本さん) グーグルは3000人のオフィスワーカーを対象とするテレワークの意識調査(4月28日〜30日)をまとめたが、それによると新型コロナウイルス拡大の懸念が収まった後も、テレワークを「続けたい」「やや続けた