NTTドコモが米国で携帯電話事業の展開を検討していることが6日、明らかになった。米国でも高性能端末への需要が高まっていることから、既存通信網を活用するMVNO(仮想移動体通信事業者)の形で、来年中の事業開始を目指す。 ドコモは1990年代に米市場で現地企業に巨額投資をし、失敗した経緯があり、投資リスクが低いMVNOとして再進出を果たす考えだ。 ドコモは日本の携帯電話市場が頭打ち状態になる中、金融危機後も着実に成長を続ける米国市場に着目。需要の中心が割安なサービスからネット接続など高性能サービスに移っていることから、世界最先端の機能を盛り込んだ端末を武器に米国市場で一定のシェア獲得を狙う。 ドコモが米市場参入に際して想定しているMVNO方式は、通信事業者から回線を有償で借り、携帯電話やデータ通信事業を行う手法だ。自前でインフラ整備をする投資リスクを回避できるため、通信ベンチャーや異業種