前回は、米国での新聞業界の苦境と、新聞の将来を巡ってどのような議論が行われているかの概略を紹介しましたが、それにしても米国の新聞ビジネスは悲惨な状況になっています。新聞社の2009年第1四半期の収益を見てみると、前年同期比で28.3%も減少しました。この減少幅は、新聞どころか米国のメディア全体の歴史上最大だそうです。 米国の新聞の惨状で一目瞭然! 無料モデルではネットは儲からない このように新聞社の経営が苦しくなった理由は、広告費のマスメディアからインターネットへの急速なシフトです。特に広告収入に依存する割合が大きい米国の新聞社にとっては、日本以上にその影響が深刻になっているのです。 そうした中、米国の新聞社はネットにシフトするユーザと広告費とを追いかけて、積極的にネット展開を図ってきました。そのため、ネット展開のビジネスモデルも、大半が広告収入に依存した“無料モデル”(ユーザはネッ
無傷のヤフー、気がつけば広告の“覇者”、秘訣は既存媒体との共存《広告サバイバル》(1) - 09/06/25 | 12:20 「ヤフーはITに強いプラットフォームの会社。コンテンツに強いパートナー会社さんにはどんどん当社の技術を使ってもらいたい」――。5月21日、東京都内で開かれた日本雑誌広告協会の講演会で、ヤフーの井上雅博社長は、こう出版関係者に呼びかけた。 総崩れともいえる広告・メディア業界。その中にあって、唯一ともいえる好業績を上げ続けているのが、ヤフーだ。既存メディアはおろか、他のポータルサイトなどネットメディア各社が、いずれも業績を落とす中で、ヤフーは前2009年3月期も過去最高益をたたき出した。同期に営業利益が前期比約3割減となった電通、リクルートとは対照的だ。 ヤフーの広告事業は、全売上高の5割強を占める最大の収益部門。前期は、売上高が1638億円と前期比25%増、営業
インターネットではお目当ての情報のほかに、わずかでも収益源になりそうな顧客を狙ってさまざまな広告がちりばめられている。 圧倒的なページビューを武器にマス向け広告も得意とするヤフーだが、今、力を入れているのが、利用者の行動履歴に合わせ、それぞれ違った広告を配信する「行動ターゲティング広告」だ。 ヤフーは、利用者の「検索キーワード」「ヤフー内の各サービスの閲覧履歴」「広告のクリック履歴」のデータを集積、それらデータの解析を基に、利用者の行動パターンをグループに分類。グループごとに特定の広告を配信する行動ターゲティング広告を展開する。 グループは3〜4階層で構成され、その総数は約800にも達する。 グループは、検索が多いワードや、その時々の広告主の関心の高いテーマなどを基に決めていく。 グループの構造は、たとえば、大グループに不動産や自動車などがあり、不動産の下に不動産購入、不動産賃貸
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