これに対して利水・治水のため建設費を負担してきた1都5県の知事は「何が何でも推進していただきたい」(大澤正明・群馬県知事)などと異論を唱えている。すでに約3200億円を投じており、計画通りならあと約1400億円で完成する。中止の場合は、自治体の負担金約2000億円の返還を迫られ、770億円の生活再建関連事業も必要になるだろう。ダム完成後の維持費(年間10億円弱)を差し引いても数百億円高くつく。単純に考えれば、このまま工事を進めた方が得である。 経済的にも得だし、住民や関連地域の合意の歴史があるのに覆す合理性というのが(今後の明白な被害があるとかなら別だが)、私にはよくわからないな。 八ッ場ダムについていえば、中止となった場合、どのような補償があるのかよくわからない。ダム前提に観光産業など地域産業を計画していただろうし。 だが、八ッ場だけの損得を論じても意味はない。全国で計画・建設中の約14