ヤマグリの虫出し拾った栗は天日の当たらないところで2週間ほど陰干しし、殻の表面が少し凹むまで待つ。 これは乾煎りをしやすくするためであるが、それ以上に大事なのが虫出し。 野生の栗の8割は、何らかの虫に食害されていると考えたほうが良いだろう。 最も多いのがこの写真のクリシギゾウムシの幼虫で、干している間に終齢幼虫が這い出てきて蛹になるための場所を探し求め彷徨う。 お腹がつっかえているのが萌えポイントだ。 他に、20匹に1匹の割合でクリミガの幼虫も見つかる。 実際は栽培の栗も同程度寄生されている(産卵されている)のだが、農薬の燻蒸処理を行うため孵化せず、結果的に出会わずに済んでいる。 だから燻蒸処理無しが売りの、山の駅などで売られている栗を買うときはかなりの覚悟が必要だ。 栗虫を食べてみる干す場所を室内に移し、新聞紙の上に置いてしばらく観察していると、コロコロと太った幼虫が次々と這い出してきた