乾燥した状態に耐える力を高める遺伝子を加えることで、干ばつに強いイネの品種を開発することに、国際農林水産業研究センターなどのグループが成功し、グループでは今後、安全性の確認を進めるなどして、アフリカや南米など干ばつに悩む地域への導入につなげたいとしています。 グループでは、このイネを近年、雨不足に悩まされることが多い南米・コロンビアの実験用の農場に植え、成長や収穫量にどのような違いが出るかを3年間かけて調べました。 その結果、1か月以上雨が降らない状態が続いた2013年から翌年にかけての乾期には、新しい品種はもとの品種に比べて、単位面積当たりの収穫量が最大で2.5倍多くなり、干ばつに強いことが確認できたということです。 グループでは今後、さらに栽培実験を重ね、食品としての安全性や生態系への影響に問題がないか確認を進めるなどして、アフリカやアジア、南米など干ばつに悩む地域への導入につなげたい