連日の記録的な猛暑を受け、各地の学校や教育委員会でプールの使用を中止する動きが広がっている。水温やプールサイドの気温が上がり、子どもが熱中症になることを避けるためだ。夏休みのプールは子どもの楽しみで、涼を求めるものになるはずだが、専門家は「水中では体調変化を自覚しにくい」と指摘する。 東京都新宿区の区立西新宿小。24日午後3時半ごろ、屋外プールの日陰になる場所に設置された温度計の目盛りは38度を指していた。「プールに入ると生ぬるく泳ぐと疲れてしまう状態だ」。校長(55)が額の汗を拭って説明した。同校は23日から予定していた水泳指導を2日連続で中止にした。