大阪・生野区で聴覚に障害のある女の子が交通事故に巻き込まれて亡くなり遺族が賠償を求めている民事裁判で、事故の当事者側が、女の子が将来働いて得られた収入について労働者全体の平均賃金のおよそ6割にとどまる聴覚障害者の平均賃金で算出すべきだと主張していることに対して、女の子の父親が法廷で、「差別だ。公平な判断をお願いしたい」と訴えました。 4年前の平成30年2月、大阪・生野区でショベルカーが歩道に突っ込み、近くの聴覚支援学校に通う井出安優香さん(当時11)が亡くなった事故で、遺族は運転手と勤務先の会社に対して損害賠償を求める民事裁判を大阪地方裁判所に起こしています。 これまでの裁判で運転手側は、井出さんが将来働いて得られると見込まれる収入の損失分「逸失利益」について、労働者全体の平均賃金のおよそ6割にとどまる「聴覚障害者の平均賃金で算出すべきだ」と主張し、遺族は聴覚障害を前提にせず、労働者全体の