日本ウェルター級タイトルマッチが2日、後楽園ホール「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.6」のセミで行われ、王者の坂井祥紀(横浜光)が挑戦者1位の能嶋宏弥(薬師寺)に3-0判定勝ち。初防衛に成功した。スコアは98-92×3。 メキシコとアメリカでキャリアを重ねた“逆輸入ボクサー”坂井と元WBOアジアパシフィック・ミドル級王者でWBOミドル級15位の世界ランキングを持つ能嶋の一戦。サークリングする能嶋を坂井が追いかける立ち上がりとなった。 身長で上回る能嶋はスイッチしながらジャブをから次のパンチにつなごうとした。坂井は能嶋のジャブをブロックしながら距離を詰めてジャブ、ボディ打ち、右を狙う。3回、坂井の右オーバーハンドがヒット。能嶋の脚は止まらないものの、徐々に馬力のある坂井の圧力が効いてきた印象だ。5回終了時の採点は、48-47、49-46×2で王者
舞台は本場アメリカのニューヨーク。2019年12月7日、IBF世界スーパーバンタム級の暫定王座を懸けて戦ったタパレス戦は、プロキャリア33戦の中でもベストバウトに挙げる。元IBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐は今年6月、33歳で現役引退を正式に表明し、現在は運送業などの事業を始めているが、今でもその時のことを鮮明に覚えているという。「当時と今のタパレスは少し違う」と前置きした上で、リングで向き合った狡猾なフィリピン人の戦いぶりを振り返ってくれた。 「基本的に引いて待つタイプで、距離の取り方、空間支配がうまい。常にカウンターを狙っていたと思います。例えるなら、いつも後出しジャンケンしてくる感じ。先に僕が手を出してから、それに合わせて違うパンチを出してくる。それでいて、前に出てくるときはパワーがあるし、独特のタイミングで打ってくるんです」 見えにくい角度からいきなり飛んで来る 手を焼いたのは
19歳でメキシコでプロデビューし36戦。29歳で日本に戻り、3度目のタイトル戦で初めて勝って日本チャンピオンに輝いた坂井祥紀。念願のベルトを手にしてこれからの目標は? その異色の拳歴を飯田さんが聞く――。《構成:渋谷淳》 クロフォードの体力に驚愕 飯田 日本ウェルター級チャンピオンの坂井くんと対談ということで、まずは先日のビッグマッチ、クロフォードとスペンスの話から始めようと思うんだけど。 坂井 それを僕に聞きますか(笑い)。 飯田 聞きます(笑い)。率直にどう思った? 坂井 勝ち方が浮かばないですね。技術どうこうではなく、体のステータスを上げるのが一番じゃないですかね。 飯田 具体的には? 坂井 パワー、スピード、スタミナ、フィジカル面すべて。そこが劣っていたら、たとえ技術があっても何もできないと思うので。そこでせめて五分に持っていかないとどうにもならないと思いました。 飯田 クロフォー
4.22ビッグマッチ会見 デービス「爆発的な試合になる」 R・ガルシア「最高の選手を打ち負かす」2023年3月9日 11時11分 4月22日にラスベガスのT-モバイル・アリーナで激突が決まったジェルボンテ・デービス(米)とライアン・ガルシア(米)が8日、ニューヨークでキックオフ記者会見に臨んだ。 WBAライト級レギュラー王者のデービスは「これは重要なことだが、私たちは若い。2人ともピークにいる。多くの若いファイターが互いに戦いを避ける。私たちは互いの名前を上げて、いまここにいる」と話し、自分たちの強い意思が困難なマッチメークを実現させたと強調。「これは爆発的な戦いになる」と前景気をあおった。 元WBCライト級暫定王者のガルシアは「これは私が長く待ち望んでいた試合だ。チャンピオンになるためには最高の選手を打ち負かす必要がある。タイトルではない、だれを倒すかが問題だ。それは私のジェルボンテとい
東洋太平洋バンタム級タイトルマッチが4日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者で前王者の栗原慶太(一力)がチャンピオンの千葉開(横浜光)に2回2分7秒TKO勝ち。栗原は3度目の王座獲得に成功。千葉は初防衛に失敗した。 迷いのない攻めを見せた栗原。千葉を効かせたコンパクトな左フックも見事だった 両者は昨年9月に対戦して千葉が12回TKO勝ちでタイトルを奪取。立場を入れ替えてのダイレクトリマッチを迎えた。 初回から栗原が仕掛けた。ジャブから左ボディを積極的に狙っていく。右も打ち込んで千葉を守勢に回らせて上々のスタートを切った。栗原は2回も止まらない。右ストレートをヒットしてさらに優位に立つと、左フックを効かせ、右を打ち下ろしてダウンを奪った。 大歓声の中、千葉は何とか立ち上がったが、栗原が猛攻を続けて主審がストップを宣言した。WBC13位にランクされる栗原は17勝15K
3月4日後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインで、東洋太平洋バンタム級王者の千葉開(横浜光)が前王者の栗原慶太(一力)と初防衛戦を行う。 再戦する千葉(左)と栗原 両者は昨年9月に対戦し、中盤までは互角の戦いを演じた。後半に入って千葉が接近戦で栗原を追い込み、最終回にラッシュしてTKO勝ちを飾った。2度目の王座の初防衛戦に失敗した栗原がダイレクトリマッチを希望。千葉がこれに応じた。 29歳の千葉は15勝9KO3敗。30歳の栗原は16勝14KO7敗1分。世界ランキングは千葉がWBC15位、栗原がIBF10位にランクされている。 セミでは日本S・ライト級7位の李健太(帝拳)がジノ・ロドリゴ(フィリピン)と同級8回戦。日本ライト級4位の鯉渕健(横浜光)と同S・フェザー級9位の長谷川慎之介(ワールドS)が60.2キロ契約8回戦のほか、可兒栄樹(T&T)と根本裕也(宇都宮金田)のミ
元東洋太平洋S・フライ級、元日本バンタム級王者の赤穂亮(36歳=横浜光)が自らのSNSで引退を表明した。「44戦もできるなんて思っていなかった」と綴り、サポートしてくれたファンや関係者への感謝を表わした。 2005年2月にプロデビューした赤穂は軽量級離れしたパンチ力を武器に、11年5月に東洋太平洋S・フライ級王座を獲得して3度の防衛に成功。12年大みそかにWBC同級王者、佐藤洋太に挑むものの判定負けに終わった。 2度目の世界挑戦は15年8月のタイ。WBOバンタム級王者プンルアン・ソーシンユーに挑むも2回KO負けに終わった。その後再起して連勝を重ね、17年3月に日本バンタム級王座に就いた。 世界再挑戦のチャンスに恵まれない中、昨年12月に韓国で元2階級制覇王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)と対戦。世界戦に挑む意気込みで試合に臨んだが、2回にカシメロの猛攻を浴びて試合はストップ。後頭部へ
【日記SP】矢吹vs.小浦、坂井、服部、千葉、律樹、赤穂……。横浜光ジム、夕方の光景/2023年1月21日 扉を開けると、すぐそこに内藤律樹(E&Jカシアス)がいた。パーカーの中に何枚も着込んでいるものの、それでも普段どおりシェイプされた状態に戻っていることがすぐにわかった。 「だいぶ前に会ったときは、ミライ(弟・未来)くんかと思ったもん(笑)」 「いやー(笑)、もうバリバリ練習やってますから!」 一昨年(2021年)の12月に、麻生興一(三迫)にOPBF王座を奪われて以来、試合から遠ざかっている。動向が気になっていたファンも多いと思うが、近々アクションがあるとのこと。それは彼にとってまた、ひとつの大きな“チャレンジ”となる。 小浦翼のスパーリングを見終えたら、ジムに戻ってトレーニングするという。 坂井のサンドバッグ打ち 坂井祥紀が、ヘビーバッグをガンガンと叩いている。重田裕紀(ワタナベ)
挑戦者の元日本スーパーライト級王者佐々木尽(21=八王子中屋)が、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王座の獲得に成功した。 3度目の防衛戦だった同級王者豊嶋亮太(27=帝拳)から左フックでダウンを奪い、1回1分56秒、レフェリーストップによるTKO勝利を挙げ、新王者となった。佐々木は「1回で終わると思っていなかった。勝てて素直にうれしい。信じられない。佐々木尽イコールKOなのでうれしい」と喜びを表現した。 王者豊嶋から距離を詰められ、試合開始から接近戦となったが、ジャブ連打からの左フックでぐらつかせた。半年前にスパーリングした際、ボディーを効かせた感触があったという。佐々木は「ボディーを打ったら、今日も目が『やばい』という感じだった。今日の試合のテーマはダンス。ダンスと言われると力みが消え、パンチのキレが出た」と手応え十分の勝利だった。 ウエルター級の日本トップとなる豊嶋に勝てたこと
WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチが14日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者の佐々木尽(八王子中屋)が王者の豊嶋亮太(帝拳)に1回1分56秒TKO勝ちで新チャンピオンとなった。豊嶋は3度目の防衛に失敗した。 東洋太平洋王座も保持しWBA12位、WBO11位にランクされる27歳の豊嶋と強打で注目を集める21歳の佐々木の一戦。いきなり距離詰めたのは豊嶋だった。ジャブ、右フックを打ち込んでいくと、佐々木もこれに応じて頭をつけ合う攻防に。すると早くも佐々木の左フックが炸裂。豊嶋の足がフラついた。 佐々木はここから冷静にジャブ、左右ボディ、右アッパーから左ボディのコンビネーションで豊嶋を追い込んでいく。慌てずいったん距離を取るなど冷静だ。豊嶋も手を出すが、再び左フックをもらって足元が怪しい。最後は強烈な左フックが豊嶋の顔面に炸裂すると、チャンピオンはグシ
石井一太郎プロモーターに飯田覚士さんが聞く 仁川興行の裏事情 なぜカシメロを呼べたのか2022年12月24日 12時19分 12月3日、韓国仁川のカジノリゾートで画期的な興行を打ったTB(トレジャー・ボクシング)プロモーション。代表の伊藤雅雪さん(元WBO世界S・フェザー級王者)とタッグを組んで実現に奔走したのが、本誌連載コラムでもおなじみの石井一太郎さんである。ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)を韓国のリングに上げるまで、そして肝心の試合――イベントの裏側を明かしてもらおう。《ボクシング・ビート1月号より》 飯田さん(左)と石井プロモーター 飯田 いやホント、まさか。想像もしていなかった結末でした。(注:カシメロ-赤穂戦はその後ノーコンテストからカシメロの2回KO勝ちに裁定が変更された) 石井 カシメロが韓国に入って、計量をクリアする。今回はそこが一番の(興行の)ポイントだと思っていた
日本ライト級タイトルマッチが17日、後楽園ホール「DANGAN254」のメインで行われ、チャンピオンの宇津木秀(ワタナベ)が挑戦者4位のジロリアン陸(フラッシュ赤羽)に3回2分48秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。 陸を圧倒した宇津木 大声援を背に受けるジロリアンがスタートから積極的に右を打ち込んでいった。宇津木もいきなり右を打ち込んでやる気満々。それでもバックステップとブロッキングでジロリアンの右に対処し、しっかりジャブを突いていった。 2回、宇津木が少し距離を詰めて左右のボディを打ち、下から崩していこうという意図を感じさせた。ジロリアンはこの試合のために用意したと思われる右アッパーを盛んに使い、浅いながらもヒットして会場を沸かせた。 3回、宇津木のボディ攻撃が効いて、左ボディでジロリアンがダウン。さらに右カウンターでダメージを与え、さらに右でダウンを追加。ジロリアンは最後の力を振り
タイトル初挑戦となった日本ライト級4位ジロリアン陸(34=フラッシュ赤羽)が計3度のダウンを喫するTKO負けでベルトを逃した。 2度目防衛戦だった同級王者宇津木秀(28=ワタナベ)に挑戦。3回にボディー連打でダウンを喫すると、右ストレートで再びダウン。最後は連打を浴びて3度目のダウンを喫し、同回2分48秒、レフェリーストップによるTKO負けとなった。 所属ジム興行に足を運び、応援を続けてくれたザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事さんが先月、81歳で死去。新人王時代の5年前から長く親交があったという。ジロリアンは「(川島勝)会長の関係で興行のお疲れさま会などでいつもお会いしていた。9月30日の(所属ジム)興行で一緒に試合を見て、タイトル戦の激励を受けて試合も見に行くよと(言われていた)」と約束していたという。長く応援してくれた仲本さんのため「僕がベルトを巻いた姿を見たら喜ぶと思うの
9月22日、東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋(OPBF)バンタム級タイトルマッチ12回戦で、ミノスがスポンサー契約をしている千葉開選手(横浜光)が、王者・栗原慶太選手(一力)に12回TKOで勝利し、新王者となりました。 同級12位だった千葉選手は、昨年5月に1回目の挑戦で惜敗、今回は2度目の挑戦。 4回終了時点でのジャッジは0-3と劣勢でしたが、6・7・8回とポイントを奪い、8回終了時点で同点に戻すと、10回の王者の猛攻にも怯まず攻撃し続け、ついに最終12回、千葉選手の連打に王者が棒立ちになったところで、レフェリーストップが掛かり勝利をつかみました。 2020年には試合相手が新型コロナ陽性で試合中止になったり、昨年は2連敗するなど、苦しい状況が続いていた千葉選手ですが、 今年5月の試合に勝利して、復活をアピールし、再度挑んだタイトルマッチ。 「結果に関わらず、最後の挑戦と思ってやって
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く