言葉と技術に関するl-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_lのブックマーク (54)

  • 此処から一番遠い場所

    遠いところの話をしよう。 人間の作ったもので、いま一番遠いところにいるのはボイジャー1号。太陽から約170億Km離れたところを、毎秒17kmのスピードで太陽系から遠ざかっている。それに続くボイジャー2号は太陽から約140億Km離れたところを、毎秒15kmで遠ざかっている。海王星よりもさらに遠く、太陽系の最外縁部。恒星間物質と太陽からの希薄なガスがぶつかりあっているあたり。惑星の姿はもう捉えることはできず、太陽は最も明るい恒星として認識されるだけだ。 実は、ボイジャーと地球との連絡はまだ絶たれておらず、星間物質などの観測を今も継続している。現在、地球との交信は160bpsのリアルタイムデータと、6ヶ月に1回の120kbps程度の記録データの送信との2種類の通信が行われている。この微弱な電波が地球に届くのに11時間かかる。 ただ、搭載した電池の電力消費を押さえるために、今後徐々に各装置のスイッ

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 佐藤卓さんの「おいしい牛乳」

    「『おいしい牛乳』のパッケージは完璧なデザインである。清潔感と俗っぽさのバランスといい、売り場での存在感といい、これほど完璧なデザインは滅多にないと心から思う。しかし私にとっては最低のデザインでもある。なぜなら、私はここから何のインスピレーションも得ることができないのだ。」 この「おいしい牛乳」のパッケージ・デザイン評を私は、公開のトークショーの場で、佐藤卓さんに直接言ってしまいました。尊敬を込めての発言なのですが、発言してから「最低」はいい過ぎだったかもとちょっと後悔しました。しかし、卓さんは大笑いしながら答えてくれました。 「いやいや最高の褒め言葉じゃないですか、うれしいですねぇ。」 もちろん褒め言葉でした。店頭に並んだ時のリズム、明解な色調、ネーミングの新鮮さとロゴの堂々とした感じ。清潔感と端正さがありながら、適度に大衆的。そのうえ、商品パッケージとして必要な情報を全部詰め込んで、な

  • 「できること」の領域 - 空中キャンプ

    あるスポーツの種目でひとりのアスリートが世界記録を大きく更新すると、それまで何年かかっても到達できなかったその近辺の記録を出すアスリートたちが、突然、次々に出るというふしぎな現象がある。これはなぜだろうか? かかる疑問を呈していたのは柄谷行人で、たとえば、あるランナーがマラソンで二時間四分台の記録を出すと、その後、短期間のあいだに同じ四分台で走るランナーたちが次々にあらわれる。大澤真幸も同様にこの現象について触れ、初めて二時間四分台を達成した選手と、後続する選手たちの意識の違いはどこにあるのかを論じている。 今までできなかったことができるようになる。なんか、急にできるようになる。実にふしぎである。なんだろうね、これは。なぜ、今までなかなか到達できなかったのか。それが今になって、わりとたやすく到達できてしまうのはどうしてなのか。理由は説明できないけれど、わたしたちは経験則として、そういったこ

  • ファッションに大切な要素  1.品 2.色気 3.愛嬌 -  

    内定式のあとの懇親会にて、企画のトップと話した場面で今日いちばんの感動と共感をした。「私が大切にしていることはね、服でも人でもそうだけれど、品(ひん)なの。品が大切なの。品と色気よね。それから愛嬌よ」と教えてくれたのだ。魅力の要素は品である、愛嬌であるとはよく聞くけれど、加えて【色気】と仰るところに私は大きく頷いた。「品っていうのはね、隠れた部分の完璧さ」なるほど。「愛嬌っていうのはね、遊び心」なるほど。「色気っていうのはね、色気っていうのは、教養なのよ」なるほど!「教養なの、知性なの」と聞いて、激しく同意。この服いいなとか、この人いいなと感じる五感に明快な言葉が与えられた。色気と教養を結びつけるセンスに脱帽。 懇親会は面白い大人が他にもたくさん居たし、たくさん話せた。嬉しかったのは、社長とオーガニックコットンの話をしたとき「山口ぃ〜」と笑顔でぶっ込まれたこと。おまえ分かってんじゃん的な。

    ファッションに大切な要素  1.品 2.色気 3.愛嬌 -  
    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l
    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l 2010/11/07
    >>教養と、遊び心と、隠れた部分の完璧さ。
  • 要求は怪物みたいなもの

    Angry Aussie / 青木靖 訳 2007年8月1日 水曜 8歳になる娘と話をすると、自分が何でもわかっているなどとは思わなくなる。 質問が上手なあの子は、私が答えられなかったり、少なくとも真剣に考えなきゃならないようなことを聞いてくる。真剣に考えるというのは重要で、いい加減な答えをしようものならすぐ突っ込まれてしまう。彼女が5歳で母親に日曜学校へ送り迎えしてもらっていた頃のある日、何の前触れもなくこんなことを聞いたことがあ った。 「ねえ、神様が私たちを作って、そして私たちを好きでいるなら、どうして神様は私たちが病気になるのをほうっておくの?」 あなたならどう答えるだろう? 私が最初に思いついたのは「ママに聞いてごらん」ということだった。しかしこれはその場しのぎにしかならない。最終的には「死なないくらいの病気かかると、かえって体が丈夫になるんだよ」という冴えない答でどうにか逃げお

  • 細切れにされた文章

    細切れにされた文章2010-10-20他人の文章をしっかり読んでいないのではなく、読むことができないのだ。 ネット上で、誰かの発言に対する反応を見ていて、違和感を感じることがいくつかある。筋とは関係のない一発ギャグに対して過敏に反応したり、文に書いてあることをわざわざ質問したり。要するに、元の発言をちゃんと読んでないんじゃないかと思われるのだ。 これを「文章をちゃんと読んでないのが悪い」で済ますのは簡単だが、どうもそれだけではない、もっと根的な問題をかかえているようだ。 文章をちゃんと読んでないように見えるこの手の事例は、彼らが「文章を読む」ということを次のように処理しているのだとすると、とても納得がいく。 文章を最初から1文ずつ読み込み、意味を解釈する意味が解釈できないなら、それはノイズとして破棄する。その1文が正しいなら、それを頭の中にインプットする。その1文が間違っているなら、

  • iCloud

  • ものつくりのセンス ---Taste for Makers---

    ものつくりのセンス ---Taste for Makers--- Paul Graham, February 2002. Copyright 2002 by Paul Graham. これは、Paul Graham:Taste for Makers を、原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。 プロジェクト杉田玄白正式参加テキスト。 <版権表示> 和訳テキストの複製、変更、再配布は、この版権表示を残す限り、自由に行って結構です。 (「この版権表示」には上の文も含まれます。すなわち、再配布を禁止してはいけません)。 Copyright 2002 by Paul Graham 原文: http://www.paulgraham.com/taste.html語訳:Shiro Kawai (shiro @ acm.org) <版権表示終り> Paul Graham氏のエッセイをまとめた『

    ものつくりのセンス ---Taste for Makers---
  • 「ツイッターは分散化しないと、そのうち死ぬ」元開発チーフ:Twitter Needs to Decentralize or Die - Alex Payne

    IQ Test in 40 min. (c) One Mans Blog Wondering how much IQ you have? Click above to check it. You can go forward and backward, skipping questions or overwriting your answers. Take as much time as you want for your speed doesn't matter. Completed, press submit button. For evaluation, visit the source . You can also check how much your body costs at Cadaver Calculator . 40分でできるIQテスト。上のイラストをクリックするとスタ

  • [書評]日本語作文術 (中公新書:野内良三): 極東ブログ

    タイトルが冴えないけど「日語作文術 (中公新書:野内良三)」(参照)は良書だった。文章読の系統では新しい古典になるのではないか。レベルは一般向け。高校生が読んでもよいくらい。大学生や新社会人も読んでおくと、一生のお得。悪文を書き連ねている私がいうのもなんだけど、これ読むと、それなりに文章がうまくなることお請け合い。 文章読は数多くある。ありすぎる。人それぞれ信奉する良書もある。なので、どれが良書かという議論は、ご宗教みたいな話に堕しがち。どうぞご勝手に。私はある時期からあまりこだわらず、そのときおりの文章読を時代を読むように読むようになった。文章読自体を楽しむという趣向では「文章読さん江 (ちくま文庫:斎藤美奈子)」(参照)のような冷めた感じだ。文章というのは多面的で一冊の文章読ですべてを言い尽くせるものでもないし。 それでも信奉書に近いものはあって、平凡だが二冊。「日語の

  • Fine Software Writings

    最近のもの 目標でなく恐怖を明確にすべき理由 (Tim Ferriss) 我々が築き、掘っている未来 (Elon Musk) 表計算ソフト誕生の話 (Dan Bricklin) Linuxの背後にある精神 (Linus Torvalds) 先延ばし魔の頭の中はどうなっているか (Tim Urban) 好きになる仕事はどうしたら見つかるのか (Scott Dinsmore) 人間に新たな感覚を作り出すことは可能か? (David Eagleman) 人工知能が人間より高い知性を持つようになったとき何が起きるか? (Nick Bostrom) 厄介な問題を解決したい? ではトーストの作り方を説明してください (Tom Wujec) 子供の夢を奪う学校というシステム (Seth Godin) 彼らがいなくなってしまう前に (Jimmy Nelson) 頭良さそうにTED風プレゼンをする方法 (W

  • Information: 図書館で育つ

    「やさしいデザインのはなし3」に来て頂いたみなさんありがとうございまし た。みなさんのいい「気」のおかげでとてもたのしくそして大切な事をお話 することができたように自分でも思っています。 さて写真に載っている「眼で負けない、ことばで勝たない」という言葉は、 講演後の懇親会で、近くにいらした学生さんに話していた中で「生まれた」 言葉です。 『どういう日常を送ればいいのか』そういう質問だったかと思います。 わたし自身、学生時代学校の図書館が大好きでしょっちゅう入り浸っておりま したが、そこでデザイン雑誌の特に海外のデザイン雑誌のバックナンバーを 閲覧していました。 別段課題で必要とか言うわけでなくて、とにかく「過去に何が生まれたのか」 そこに関心がありました。  そうすると何十年も前にすごいデザインがごろ ごろとあることに気がつくわけです。 へたに「自分のデザイン」を考えるよりそういう過去のも

  • 犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa

    犬のしっぽブログ  Yasushi Kajikawa
  • 「『世界名作劇場』になったガンダムなんて見たくない」CG嫌いの富野由悠季氏が挑むCGアニメ「Ring of Gundam」制作秘話

    「『世界名作劇場』になったガンダムなんて見たくない」CG嫌いの富野由悠季氏が挑むCGアニメ「Ring of Gundam」制作秘話 ライター:徳岡正肇 残念ながらSIGGRAPHの特別講演は完全に撮影禁止であり,講演のオフィシャル素材も存在しないため,記事中の写真はCEDEC 2009での監督の講演時のものを使用していることを最初にお断りしておきたい 日で初めて開催されたSIGGRAPH Asia 2009には大勢のクリエーターが集まっていた。そんななかで,ゲームのみならず日の映像制作に多大な影響を与えた「機動戦士ガンダム」で知られる富野由悠季氏の講演が行われた。SIGGRAPHにおける富野氏の演題は「Ring of Gundam : No Hints for Creation in Your Manuals」(リング・オブ・ガンダム:マニュアルに創作のヒントはない)と題されており,ま

    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l
    l-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_l 2009/12/27
    >>ローカル性・地域性が意識された作品は、作り手の辛い内面の吐露になりがちだ/365日、同じことを考え続けられるか/新しいものを、自分の感性で見出し、自分で判断しなくてはいけない。