すべてをなくした男が何も持たない男から学んだ幸せとは――? ロッテルダム国際映画祭やモスクワ国際映画祭で観客賞を受賞したオランダ映画「孤独のススメ」が、4月9日から国内で公開される。いくつかのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)映画祭でも受賞しているこの作品。ディーデリク・エビンゲ監督(46)が3月上旬にハフポスト日本版とスカイプでインタビューに応じ、LGBTについて「将来的には、オランダと同じく世界中で普通なことと思われるようになるのではないか」と語った。 あらすじはこうだ。妻に先立たれ、孤独な生活を送る初老の男フレッド。信仰篤いオランダの田舎町で、毎週日曜日の礼拝以外は周囲との付き合いを避けていたある日、突然言葉も過去も持たない男テオが現れ、なぜかフレッドの家に居ついてしまう。やむなく始まった奇妙な共同生活だったが、そこに奇妙な友情が芽生え、次第にルールに縛