米シリコンバレーで日本人起業のベンチャーに注目が集まる。ビッグデータ分野の大型新人「トレジャーデータ」だ。マネックス証券など日本企業への「逆輸入」も進んでいる。 多岐にわたる膨大なデータ群を意味する「ビッグデータ」。もともとはIT(情報技術)業界を中心に使われてきた言葉だが、最近では金融業、小売業、製造業など幅広い業種で耳にするようになってきた。消費者の動きをデータ解析によって捉え、マーケティングに応用したり、商品開発に生かしたりするケースが少しずつ増えている。 こうした中、2011年7月に米シリコンバレーで日本人が立ち上げたベンチャー企業、トレジャーデータに注目が集まっている。同社は、大量のデータを複数のマシンに分散させ、処理時間を大幅に短縮させる「Hadoop(ハドゥープ)」と米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービスを組み合わせ、安価にビッグデータ活用を可能にするサービスを手がける。