子育て本が母親の不安を増している 書店を訪れても、インターネット上のサイトを見ても、世の中には実にさまざまな育児書や子育て本があふれていることをご存じでしょうか。 近年ではそれらが子どもの年齢別に細分化され、男の子、女の子、一人っ子、などによってバージョンが違っているのを見ると、ちょっとめまいがしそうな気がします。 またここ数年は、元気な中高年の登場によって、祖父母、ジージ・バーバのための孫育て本まで登場しています。 古稀を過ぎた私の子育て時代を振り返ってみると、1970年代には小児科医の書いた本が数種類あっただけではなかったでしょうか。それらもいわゆるゼロ歳児期を過ぎると、おおざっぱな心構えを書くくらいで、現代のような手取り足取りといった微細な記述はほとんどありませんでした。 核家族が大量に生まれてはいましたが、私のように身近に祖父母がいないという育児環境に置かれる女性たちは、当時まだま