クラシックという音楽ジャンルがいい点のひとつは、「ハズレ」の作品にあたることが少ないことだ。 私がこれまでに買ったクラシックCDはおそらく数百枚くらいで、クラシック以外のCDはその10倍くらい買っていると思うが、クラシックCDで「これはクソだ」と思わされたことはほとんどない気がする。 大半のクラシックCDは、まさに「クラシック」である大作曲家の定番曲を演奏しているので、少なくとも曲自体はいい。もちろん好みはあるにしても、曲自体の完成度が保証されているわけだ。 ソフトウェアふうに言うと、「楽譜という設計」と「演奏という実装」が分離していて、そのうち「楽譜という設計」の部分の完成度が保証されている。だからこそ「クラシック」なわけだ。 そして特にオペラの場合は、1人の作曲家について多くても10作品くらいしかないようで、演奏する側も通しで全曲演奏するとなると、とんでもなく大がかりなものになる(時間