データベース・バッファ・キャッシュのチューニングは、ディスクI/Oを低減させることでパフォーマンスダウンを防ぐのが目的です。ディスクへの読込みや書込みは、メモリーに比べるとかなり時間がかかりパフォーマンスが低下する可能性があるので、必要なOracleブロックがメモリー内に存在できるように調整する必要があります。 第10章で復習したような共有プールの調整を行うと、残りの利用可能なメモリーをデータベース・バッファ・キャッシュに割当てることができ、よりディスクI/Oを低減できるのでパフォーマンスチューニングには有効です。 本章では、データベース・バッファ・キャッシュのチューニングについて復習しましょう。 まず、データベース・バッファ・キャッシュの構成について復習します。 (1)データベース・バッファ・キャッシュの役割 SQL実行時にサーバー・プロセスがデータベース・バッファ内に必要なデ