前回のブログ「MySQL/MariaDBとTransactdのInnoDBロック制御詳細」で、「ロックなし読み取りと更新の混在に注意」と書きましたが、「更新前の値を条件で指定したUPDATEやDELETEは問題ないと思うが心配だ」という質問をいただきました。そこで今回は、UPDATEとDELETE文のInnoDBロックについて説明したいと思います。とは言っても、ロックの内容については既に説明済なので、更新処理の内部ロジックについて説明します。それが今回の質問の答えでもあります。 更新前の値をWHERE句で特定した更新 更新前の値をWHERE句で特定した更新の例としては、statusを1から2に変更して状態遷移させるような更新があります。たとえば以下のようなSQL文です。 UPDATE user SET status = 2 WHERE id = 1 and status = 1; ポイント