10倍挑戦、5倍失敗、2倍成功 またこうした企業間提携はトップの意思決定のスピードがものをいいますが、会社全体を爆速で動かしていくためには社員が自律的に新しい事業に挑戦できるようにしないといけません。 ですが新しい取り組みには失敗がつきものです。それまでの経営陣は「よく分からないものに投資して、どれだけ儲かるの」とすぐに数字を求めてくる態度だったようです。こうした態度が新しい事業への参入を遅らせ、ヤフーを「動きのない会社」にしてしまったのかもしれません。 宮坂社長は「10倍挑戦、5倍失敗、2倍成功だ」といって、何度失敗してもそれを許容し、次に挑戦できる環境を作ろうとしました。ヒットを打とうと気にするあまり、打席に立つことすら慎重に構えてしまうのではなく、何度も打席に立ってもらい、いつかヒット、いつかホームランを打てればよいという考え方に変えようとしたのです。 ヤフーの使命を再定義 宮坂氏は