Facebook、Google、ソニー各社が開発にしのぎを削り、私たちの生活の中でも耳にする機会が多くなってきた「ヴァーチャル・リアリティ(VR)」。10月には「PlayStation®VR」の発売が予定されており、今年は「VR元年」ともささやかれる。あらためてVRとは何なのか? そしてVRは私たちの生活をいかに変えていくのか? 国内外のVR事情に精通する、VR専門メディア「Mogura VR」編集長・久保田瞬氏に全体像を語っていただいた。 前編ではVRが何を可能にするのかを解説しながら、それを取り巻く主要なプレイヤーと業界の構図を整理していく。これまでとは異なる体験を得ることができるVRは、私たちの生活にどれほどのインパクトをもたらすのだろうか。 構成:長谷川リョー 撮影:豊島望 脳を騙すことで、架空の世界を「体験」できるようにしたVR VRを一言で表すなら「体験である」と言うのがわかり
TechShop Japan有坂庄一×ライゾマティクス齋藤精一 都会にできた巨大な工房は人々をどう変える? 2016年、赤坂のアークヒルズに新たなもの作りスペースが誕生した。会員制オープンアクセス型DIY工房を展開する米TechShopのアジア第1号店「TechShop Tokyo」だ。3Dプリンターやレーザーカッターといった機器はもちろん、テキスタイル用の高性能ミシンから木工用、金属加工用の機材まで幅広く揃えられており、広大なワークスペースも用意されている。場所と機材の提供だけでなく、会員同士の共創によるビジネス化、地域コミュニティーを巻き込んだオープンなエコシステムの形成を目指しているという。 中を歩いて回るだけで「何かを作ってみたい」と刺激されるこの空間は、富士通の100%子会社として米TechShop, Inc.の支援を受けて設立されたTechShop Japanが運営する。「Te
「明治神宮は人間の手による管理がなくても自然の力だけで成り立つスタンドアローンな場所とも言われています」「実は隅田川周辺には、名古屋と同じようなグリッド状の街がありまして」。矢継ぎ早に街の歴史や逸話について語ってくれるのは、森ビルのメディア企画部長である矢部俊男氏。彼の視線の先にあるのは、東京を1 / 1000スケールで詳細に再現した「都市模型」、一級建築士の資格を持つ彼が作った「建築物」だ。 自ら部署を立ち上げ、都市模型をはじめとした「自分ならではの仕事」を作り出していく矢部氏。ときには競合他社の仕事まで引き受け、「森ビル社内で、矢部さんの名前を知らない人はいない」と言われるほどだ。今も新たな仕事を生み続ける彼の仕事術とは? 森ビル社内にある都市模型の展示室で話を伺った。 取材・文:HIP編集部 写真:相良博昭 最初に上司に言われたのが、「あのさ、おれ面倒見ないから。自分で生きていってね
HIPとビジネス系ニュースアプリ「NewsPicks」のコラボレーションイベント「HIP Conference」。初回のテーマ「モータリゼーション2.0×都市」に続き、第2回目は「消費×ビッグデータ×センス」というテーマで開催された。テクノロジーの進化やビッグデータの発展により、科学的に消費の分析が可能になっている一方で、これまで以上に人間的な「センス」も重要になってきている。今回のHIP Conferenceでは、「ビッグデータ」「センス」それぞれのキーワードにおける第一人者がゲストとして登壇した。 「センスと消費」のセッションに登壇したのは、株式会社スマイルズ代表の遠山正道氏、株式会社トランジットジェネラルオフィス代表の中村貞裕氏。モデレーターは株式会社キュレーションジャパン代表の西園寺薫氏が務めた。 取材・文:HIP編集部 写真:御厨慎一郎 「なぜ自分たちがこの事業をやるのか」という
HIPとビジネス系ニュースアプリ「NewsPicks」によるコラボレーションイベント「HIP Conference」の第1回目が2015年7月27日に開催された。初回のテーマは「自動車」。「『モータリゼーション2.0×都市』〜都市におけるモビリティの可能性〜」と題し、3つのセッションが繰り広げられた。 本稿では、カンファレンスの締めくくりに行われたラップアップの様子をレポート。小泉進次郎衆議院議員が登壇し、株式会社ニューズピックス 取締役、NewsPicks編集長の佐々木紀彦氏による公開インタビューが行われた。 自動運転走行をはじめとする新たな技術を推進する立場を取ってきた小泉氏。彼ならではの画期的な提案も飛び出すなど、ラップアップにふさわしく活発な議論が繰り広げられた。 取材・文:HIP編集部 写真:豊島望 新しいものに抵抗しがちな国や役所を中から変え、先端技術を受け入れる環境整備を進め
昨日と同じことを一生懸命頑張っていても飛躍はない HIP編集部(以下、HIP):家業である旭酒造を継ぐことになったときはどんな心境でしたか? 桜井博志(以下、桜井):「これは大変な会社を引き受けたな」と思いましたね(笑)。1984年に酒蔵を引き継いだんですけど、数字を見てみると売上が前年比85%だったんです。10年間さかのぼってみると、設備投資もしていなければ、社員の昇給もないまま、売上が3分の1ほどに縮んでしまっている。かろうじて赤字にせずに黒字を保っているような会社でした。 HIP:引き継いだ頃はお子さんも小さかったと聞きます。大変な状態ですね。 桜井:正直、怖かったですね。少しずつ、破滅の淵に近づいていく感覚でした。一方で、社員にはそこまで危機意識はなかったんです。社員に「何でこんな状況なんや?」と話を聞くと、売れない理由がいっぱい出てくる。でも彼らは、売れないこともダメな状況だとい
元Facebook Japanカントリーグロースマネージャー・児玉太郎が語る、日本企業がイノベーションを起こすために必要なこと 今や国内2400万人のユーザーを誇るFacebookだが、2010年頃は100万人にも満たなかったという。たった数年の間で、私たちの生活や人とのつながり方まで変えてしまったこのサービスの日本での普及を陰で支えた立役者が、児玉太郎だ。2014年にFacebookを離れた後も、多くのスタートアップから支持を集めるビジネスパーソンであり、当プロジェクト「HIP」の名づけ親でもある彼は、どうやら仕事を楽しむ達人のよう。彼の仕事哲学は、働く意識とこれからの未来をドラマティックに変えそうなヒントに満ちていた。 取材・文:HIP編集部 撮影:福岡秀敏 Facebook Japanが始動。「何から始めたらいいのかわからなかった」 HIP編集部(以下、HIP):はじめに、児玉さ
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