歌舞伎町にて。初日。おもしろかった。とても工夫されていて興味ぶかかったです。「香り」という、目に見えないがゆえに映像化しにくい題材を、きちんとビジュアルに変換できていたのはうまかった。天才的な嗅覚を持ったフランス人の香水調合師について。 人はたいてい、他人への自然な愛情や共感能力を持ち合わせているものですが、ごくたまに、そうしたあたりまえの情感がすっかり欠如した人がいるようにおもう。たまにそんな人に出会うことがあるような気がする。ないですか? みなさんは。誰かを見たときに、「あー、この人は、他人という存在にいささかの共感も覚えないのだろうな」と感じたことが。愛情がなくても、とりあえず日常的には生きていけるわけです。 そうした人はかならずしも犯罪者になるわけではなく、むしろ社会的には成功したり、なにかを成し遂げたりする場合の方がおおい。他人への共感がないかわりに、自分の興味だけをただ追求でき