キプロスの考古学者たちが数年がかりで発掘したのは、およそ2000年前、ローマ時代の貴重な床モザイク画だ。(参考記事:「謎の古代モザイク画、秘められたユダヤ人への伝言」) 幅25メートルを超えるモザイク画に描かれているのは、ローマ時代の戦車レースの様子。「ヒッポドローム」と呼ばれる屋外の専用競技場で行われていて、馬や騎手の名前を表す古代ギリシャ語も添えられている。 このモザイク画は、紀元4世紀ごろの邸宅のギャラリーの一部だと考えられている。考古学者らは、ほんのわずかしか残されていないローマ時代のモザイク画の一つだと見ている。(参考記事:「古代シナゴーグで発見された“場違いな”もの」) モザイク画が見つかったのは、キプロスの首都ニコシアから22キロほど離れた場所にあるアカキという村だ。AP通信によると、1938年に村の農家が偶然、この邸宅の別の部分からモザイク画の一部を見つけた。それまでは長い