空中に舞う紙飛行機。機械から発射されるたびに体育館に響き渡る声援と歓声。 学生がみずから製作したロボットの技術力やアイデアを競う「ロボコン」。この会場でスポットライトを浴びるのは「高専」の学生だ。 19年ぶりに新設される動きもあり、経済界からも熱い視線が注がれている。 なぜいま「高専」なのか。 (金澤志江) なぜ高専に進学? 高等専門学校、「高専」をことし3月に卒業し、現在はイギリスに留学中の板橋竜太さん。 在学中にみずからベンチャー企業を立ち上げた。 視覚に障害のある人のために、印刷物の画像をスキャナーで読み取って点字に変換するサービスを展開している。 そもそも進学先に高専を選んだ理由は、ものづくりへの興味だった。 中学2年生の夏、マイクロコンピューターやタブレットを学校に持ち込んで、Wi-Fiの強度を調べる実験に参加しないか、とパソコンに詳しい先輩から誘われた。 その時初めて、プログラ