(前回から読む) 良いデザインのモノを作れば「価値を貯蓄」できる 川島:企業のイメージとデザインって、どんな関わりがあると思いますか? 柴田:メーカーであれば、広告よりその企業の製品デザインの方が「価値を貯蓄」できるような気がします。 川島:「価値を貯蓄できる」って? 柴田:良いデザインのモノを作れば、消費者にそのイメージが確実に蓄積されていく。それが「価値が貯蓄」できる、ということです。たとえば、アップルの場合、現在の製品デザインによって、これから10年20年は、蓄積された価値が継続していくと思います。 川島:製品デザインと広告の果たす役割とは、ちょっと違う? 柴田:広告が与えるのは、見た瞬間の感動です。優れた広告は、見た人を笑わせたり、涙を流させたりします。広告はこんな具合に瞬間の感動に訴える力があります。一方、モノのデザインを見て、いきなり泣き出す人ってたぶんいない。その代わり、優れ
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