
中世ヨーロッパの大学 西ローマ帝国の滅亡後、西欧の学問は長い停滞を続けていた。書き言葉と話し言葉が違う(前者はラテン語)ので学問の習得には時間がかかり、領主の権力や都市の規模が小さいので高度な学問(例えば体系的な法律)はあまり必要とされていなかった。古代ギリシア・ローマ時代の優れた学問はイスラム圏やビザンティン(東ローマ)帝国に保存されていた。 しかし西欧でも12世紀に入って都市の発展が著しくなり(すると法律といったものが必要になる)、イスラム圏との交易が活発化すると、そちらを経由する形で古代の著作がもたらされるに至る。アリストテレスやユークリッド、ヒポクラテスといった哲学・数学・医学等の大学者の著作やローマ法がそれである。その多くは原書ではなくアラビア語版から西欧の言葉(ラテン語)に翻訳された。ローマ法に関しては、このころ激化していたローマ教皇と神聖ローマ皇帝との抗争に際し、自分の陣営を
一昨年(2009年)のウィキメディア・カンファレンス・ジャパン2009は、知の構造化センターとの共催で、東京大学(駒場キャンパス)で開催された。国会図書館館長の長尾真、ウィキメディア財団のジェイ・ウォルシュ両氏の基調講演、百科事典とは何か、ウィキメディアのプロジェクトの紹介、そしてウィキペディアをつかったデータマイニング…。予想を超える来場者数で受付の対応が間に合わず、行列ができた。他に例を見ない、ウィキペディアン、研究者、編集者ほか出版などのメディア関係者といった様々な人が交流する機会となった。 昨年刊行された『ブック・ビジネス2.0』(岡本真・仲俣暁生編、実業之日本社)の前書きで、ウィキメディア・カンファレンス・ジャパン2009に言及されているのをみて驚いた。この本が成立する一助となったのならば、スタッフの一員としては、望外の喜びである。もっとも、その直後からスタッフの間では、2009
古書を寄付して下さい! 大衆小説、純文学、絵本、詩集、漫画、歴史の本など… アメリカの中西部にある大学、西ミシガン大学で日本文学と翻訳論を教えているジェフリー・アングルスと申します。西ミシガン大学では、この数年間、日本語を勉強している学生も日本から来ている留学生も急増しておりますが、日本語の本が図書館にほとんどありません。そのため、日本語を勉強しているアメリカの学生は解読能力が充分身についていない状況が続いております。 自動車産業が経済的なベースだったミシガン州は、アメリカの中でとても経済的に困難な州なので、残念ながら、新本を大量に購入する予算はございません。日本では活字ばれの時代になっているとよく言われていますが、活字の面白さと日本文化の素晴らしさをどうしても学生に紹介したいと思い、是非に皆様のご協力をお願いしております。 日本の理解と日本語の能力を上げるために、只今大学のために日本語の
子どもたちがお気に入りのぬいぐるみを一晩、図書館に預けると、翌日、夜の図書館でぬいぐるみが冒険している様子を撮影した写真がもらえる‐。こんなイベントが「ぬいぐるみの図書館のおとまり会」と銘打って11日夕から翌12日にかけて、宝塚市立西図書館(同市小林2)で開かれる。(上杉順子) 子どもたちに本に興味を持たせよう‐と米国で取り組まれている催しで、最近、日本に紹介された。国内での実施はまだ珍しいという。 「国民読書年」を記念した企画の一環。本の読み聞かせ会にお気に入りのぬいぐるみを持ってきてもらい、子どもたちは終了後、ぬいぐるみを置いて帰る。その後、図書館職員が館内のさまざまな場所でぬいぐるみが遊んでいる写真を撮り、翌日、迎えに来た子どもたちに、その写真や、ぬいぐるみが読んで気に入ったという設定の絵本を貸し出す‐という趣向。 米国では、簡単で安全な上、子どもが非常に喜ぶ‐と、各地で催されている
昨年の夏頃から、北大内の様々な図書館から、本が不要になったので利用の希望があったらお知らせくださいというメールが頻繁に届くようになったと思っていたのですが、今年になってからは全国の大学から同様の問い合わせが来るようになりました。例えば、これは今週の月曜日に届いたメールです。一部、省略や伏せ字、改行の変更などがあります。各位 ***図書室 東***大学からの照会について(お知らせ) 東***大学から下記のような照会が届いております。 もしも、利用希望がありましたら、***図書室までお知らせください。 (当該図書は、資産として管理することが求められます。) ------------------------------------------ > > 平成22年 11月8日 > 国立大学図書館協会加盟館 > (附属)図書館担当者 殿 > >
「子どもたちに本を共有する喜びを感じてほしい」と、イラストレーターのスギヤマカナヨさんが、本の感想を書き込める「しおり」を考案した。読書の輪を広げる取り組みとして、小学校の図書館などに提案している。 スギヤマさんは、6月に絵本「ほんちゃん」(偕成社、1050円)を出版。創作過程で司書や図書ボランティアと出会い、学校によって図書館の利用に差があることや、システム化で貸し出しカードがなくなり、前に借りた人が分からなくなっていることを知った。 思いついたのが、宝探しの要素を取り入れたしおり。本の形で、開くと感想を一言書き込める。図書委員らが図書館の本にしのばせ、見つけた子どもは本の感想を書いて、再びはさむ。感想がいっぱいになったら、新しいしおりを好きな本にはさめる仕組みだ。 東京都杉並区立松庵小学校ではスギヤマさんからアイデアを聞き、9月に導入。教職員30人がお気に入りの本を選び、「何回読んでも
日本人の好きな魚ベスト3は?国産ワイン発祥の地は? 「犬小屋の作り方を知りたい」「本にかびが生えた時の対処法は」――。大阪府民から大阪府立中央図書館(大阪府東大阪市)に寄せられる相談の一例だ。安易な質問も少なくなく、司書らはその対応に追われていることから、橋下知事は24日の定例記者会見で「大阪府民としてやりすぎでは」と苦言。「どれくらいの人件費がかかっているかをオープンにし、大阪府民に問わないといけない」と、図書館の業務について再検討を示唆した。 大阪府は8月、同図書館が7月1日〜8月13日に受け付けた、相談の具体例を聞き取った。要望に応じて関連蔵書を紹介することは、図書館法に基づく業務の一環だが、「日本人の好きな魚ベスト3は」「日本で初めてワインを作った都道府県は」などと、直接答えを求める相談も多かったという。同図書館を所管する府教委地域教育振興課は「大阪府民からの相談には基本的に線引き
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