「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が、歴代1位に向けてカウントダウンに入った。東宝の単月興行収入が前年比で10倍に達し、最終巻発売日の早朝には書店周辺の来訪者が通常の2倍に。カレーのコラボ商品が一時、同分野平均の57倍を売り上げるなど波及効果も幅広い。社会現象とも言えるヒットの実態をデータで検証した。 缶コーヒーは15倍、歯ブラシは30倍、レトルトカレーは57倍――。全国のスーパー約460店の販売動向を集計する「日経POS情報」で分析すると、鬼滅コラボ商品のすさまじい売れ行きが明らかになった。 来店客1000人あたりの販売金額を週単位で集計し、同分野の商品全体の平均額と比較した。 10月8日発売の丸美屋食品工業「鬼滅の刃カレー」は、発売直後の週に平均の57倍の売れ行きを記録した。主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)ら様々なキャラクターを描いた12種類のカードをランダムに封入。SN
