北海道の失敗、クロマグロ取りすぎ 他県に動揺 2017/10/21 20:00日本経済新聞 電子版 資源回復のため漁獲上限を設けている太平洋クロマグロの管理に北海道が失敗し、全国のマグロ漁業者に不安と不満が広まっている。 大型まき網漁船へのクロマグロ漁獲枠配分の見直しを求める声も根強い(鳥取県境港) 7月に新しい漁期が始まってまだ4カ月。漁獲枠を共有する20道府県の定置漁業者は、北海道での取れすぎのため漁の自粛を余儀なくされた。これから本番を迎えるサケやブリの定置網にクロマグロが混じって捕獲されることも多く、定置網での漁獲超過が続けば、釣り漁船の枠が削減される可能性もある。 前期(2016年7月~17年6月)も25道府県が漁獲枠を守れず、国際会議で決めた日本の漁獲上限(小型魚4007トン)を333トン超過した。今期の枠を削って、国際約束を守る姿勢を示しているところだ。 2年連続で国別上限を