【台北25日時事】中国産乳製品への有害物質混入で住民に甚大な被害が出たとして、台湾の野党・民進党が主催する反中国、反政府デモが25日、台北市内で行われた。デモには主催者発表で約60万人が台湾各地から集結、中国産の「黒心(毒入り)」食品排斥を訴えるとともに、国民党の馬英九政権の対応を批判した。 民進党が主に要求しているのは、(1)有害物質混入に関する中国政府の謝罪と賠償(2)一連の対中政策が台湾の主権を損なっていることへの馬総統の謝罪(3)劉兆玄行政院長(首相)の辞任−の3点。デモでは、馬政権が計画する中国人留学生の受け入れや、中国が意欲を示す台湾との経済貿易緊密化協定(CEPA)締結にも反対を訴えた。 【関連ニュース】 ・ アジア株も全面安に=韓国は10%急落 ・ アジア株続落=香港など年初から5割安 ・ 中国窓口トップ、来月3日に初訪台=チャーター便増発など協議へ ・ メラ