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  • A'holic ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館

    ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ @ 国立西洋美術館 「展示室は未来の世界が眠る部屋である。―― 未来の世界の歴史家、哲学者、そして芸術家はここに生まれ育ち―― ここで自己形成し、この世界のために生きる。」 ノヴァーリス 1959年開館後65年に渡る歴史上初の現代美術の展覧会が国立西洋美術館で始まりました!! いやはやリニューアル後の西美凄い。 リニューアル記念展は最高だったし、前回のキュビスム展も良かった。映画もありましたね。 そんな西美の快進撃の極北と言えるのが今回の展覧会です。 この企画はこの美術館の創始者とも言える松方幸次郎の言葉が起点となっています。 「日に何千人の油畫描きがいながら、その人たちはみんな物のお手を見ることもできずに、油畫を一生懸命に書いて展覽會に出している。私はそれが氣の毒な

  • A'holic 猪名川霊園礼拝堂・休憩棟 by デイヴィッド・チッパーフィールド

    前から気になってた猪名川霊園に行ってきました! 関西帰る度に行こうと試みるも毎度遠すぎて断念。 今回こそはと気合いを入れて。 アクセスですが、日曜と祝祭日だと無料バスが使えます。こちら。 電話で事前予約が必要です。 建築目的なのでかなり心苦しいのだけど、普通の交通機関使って行こうと思ったらかなり大変なのです。。。 僕は川西から乗らせてもらいました。 川西、高校生の頃住んでたんですよね。 駅前とかほぼ変わってなくて懐かし過ぎた。。。 そこからバスで30分ほどで到着。 猪名川町は車の教習行ってたので車窓の寂しい景色も懐かしい。。。 帰りは1時間ほどすると迎えのバスが来てまた川西まで乗せてくれました。 この建築は2017年に竣工した霊園の中の礼拝堂と休憩棟。 手がけた建築家は昨年プリツカー賞を受賞したデイヴィッド・チッパーフィールド。 派手さはないけれど、エレガンスの溢れる建築を建てる建築家です

  • A'holic 「FATHOM—塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」@ 京都精華大学ギャラリーTerra-S

    京都で観た展示まとめ。 意外に観るもの多くて疲れた。。。 「FATHOM—塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン」@ 京都精華大学ギャラリーTerra-S (-12/28) 百年ぶりの母校へ。 久々過ぎて色々感慨深かったけれど、自分が通っていた頃と全く変わってない所と変わり過ぎてる所の差が大き過ぎて情緒がおかしくなりそうでしたw 特に今回の展覧会がやってた明窓館が新しい建物になってて、中が異常にオシャレで素敵なカフェまで出来てて、まるでちゃんとした大学みたいで衝撃。。。 それはともかく今回の展示、今回の京都滞在で観た展示の中でも圧倒的に良かった。 遠くまでわざわざ来た甲斐があったというもの。 3人とも僕が卒業した精華大学の洋画出身で、塩田さん金沢さんは先輩、ソーさんは後輩にあたります。 ソーさんなんかは2019年卒業ってこないだやないかい! 先日√kで観た彼の展示が良過ぎて今回も期待して行った

  • A'holic 第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展 @ 広島市現代美術館

    リニューアル後の広島現美へ。 広島現美は2020年から今年の3月まで大規模な改修工事が行われてました。 見事にコロナと被っててラッキーといえばラッキーな期間。 休館期間中も「どこかで?ゲンビ」と称して、広島市内の各所で展示をやってて面白い活動だな、と思っていました。 館内にはリニューアル以前のサインやらが展示されてて面白かった。 とはいえ今回のヒロシマ賞受賞記念展も当は2020年に開催予定だったのが持ち越されてようやく開幕。 来ヒロシマ賞は3年に一度なんですが、6年越しの開催となってしまいました。 ヒロシマ賞とは、美術の分野で人類の平和に貢献した作家の業績を顕彰し、世界の恒久平和を希求する「ヒロシマの心」を現代美術を通して広く世界へとアピールすることを目的として、広島市が1989年に創設したものです。 日にもいくつか現代美術の賞はありますが、これほど意義深いものはないと思います。 そ

  • A'holic ゲルハルト・リヒター「Abstrakt」 @ エスパス ルイ・ヴィトン大阪

    先日2月9日御歳90を迎えたゲルハルト・リヒター。 今年はその生誕90年を寿ぐ展覧会が世界各地で開催されます。 日でも東近美と豊田で開催される16年ぶりの回顧展にポーラ美術館が最近30億で購入した作品を見せる展示などが挙げられます。 東近美の展示はリヒターが直接指示したもので、豊田は前者より出品数が多いということで、同じ展覧会ではあるんですがやっぱりどっちも行く必要がありそう。。。 16年前もどっちも行ったなぁ。。。特に川村は雪で大変だった思い出。。。こちら。 そんなリヒター展に先駆けて開催されてるのが大阪のルイ・ヴィトンで開催されてる展。 財団のコレクションからリヒターの抽象画に焦点を当てた展示です。 一企業でこれだけ揃えられるなんてドン引きです。。。 スペースは広くはないものの、一言に「抽象」と言っても様々なアプローチで展開されていてかなり見ごたえがたっぷり。 森の写真に絵の具を直

  • A'holic 菅木志雄 倉庫美術館

    那須に弾丸日帰り行脚に行ってきました。 前日0時まで仕事してそこから2時前には床につくんだけどほとんど眠れぬまま5時半起床。。。 黒磯に8時半に着いてそこからレンタカー。死ぬ。。。 久々の運転と寝不足で不安過ぎたけどなんとか辿り着いたのが板室温泉大黒屋。 ここには何故か菅木志雄のコレクションが大量にあるのです。。。 そして予約制で朝10時からのみツアー見学できるという鬼スケジュール。 普通はここに前泊するんだろうけど予算オーバーでした泣 到着後早速玄関に菅木志雄の簾がお出迎え。 すでにそこかしこに菅木志雄作品があってすごい。。。どうなってるんだ。。。 ロビーで参加費500円払って10時を待つ。 時間になって玄関で参加者集合。 この旅館の当主室井俊二氏が直々に案内してくれるみたい。 この方が中々の曲者でとにかく話が長い。。。 いつになったらツアーが始まるんだろうと参加者全員思ってたと思う笑

  • A'holic OGATAYAMA

    一昨年ぐらいにお客さんから聞いてずっと気になってた建築がありました。 「OGATAYAMA」 個人邸らしいのだけど、見学ができて、なんだったらご飯も頼めて、一日過ごせるらしい。。。 そのお客さんは実際一日そこで過ごしたらしい。 仙台の郊外、というか山奥にあるらしいと聞いていて、いつか!と思ってました。 そしてそのいつかが来ました! 僕が行く日はポップアップショップがやってて、普段の建築ツアーがなかったのだけど、まあそっちの方が気楽かな、とも思い申し込みました。 仙台駅から南北線の終点「泉中央」まで行き、そこから「泉岳自然ふれあい行」のバスに乗り、フリー乗降システム(言ったところで降ろしてくれる!)で「カフェモンタナ前で」と運転手さんに告げ、半信半疑のままバスに揺られること40分。当にカフェモンタナの前で降ろしてくれました。 そこから車で迎えに来てくれるということなんだけど、これがその風景

  • A'holic 内藤礼 うつしあう創造 @ 金沢21世紀美術館

    勝手にGoToキャンペーンラストは金沢! 内藤礼x金沢21世紀美術館! これは見ないわけにはいかない! この展示はコロナとは関係なく、当初から日時予約制を導入していました。 内藤さんなので然もありなんという感じなんですが、これが今後のニューノーマルになると思うと、当初から一人しか入れない等のスタイルを築いていた内藤礼はやっぱりすごい。 そして4月1日に予約スタートで早速5月に予約したんだけど、緊急事態宣言により開幕が延期。 そもそも4月の時点で5月に金沢行けると思ってた自分ってどんだけ能天気だったんだろう。。。 もうあの当時の感覚が思い出せない。。。 そして緊急事態宣言明けから1ヶ月ようやく開幕。 しかし何と最終日が変わってなかった!! 元々長い会期だったとはいえ延長しないとは。。。 改めてチケット予約をして無事確保。念願の金沢へ! さて、この展覧会。もうね、最高でした。。。 正直近年の内

  • A'holic 京都市京セラ美術館 by 青木淳

    勝手にGoToキャンペーン第三弾は京都! ここまで人のいない京都初めて見ました。。。 ここ数年はインバウンドで町のキャパを超える外国人と旅行客で溢れていただけに、国内で最もコロナ禍の被害を受けてる街かもしれません。。。 今行く人には安くて空いてて来の京都って感じいいんだけど、商売は辛いだろうなぁ。。。 オリンピックに向けて新しい施設も色々できてて、久々の京都を堪能。 特に京都のクラフトジン季の美のHouse of KI NO BIは天国だった。。。 新しくなった新風館もびっくりするぐらいオシャレになってたし(以前はどうしようもなかった...)、フィンランドから日初上陸のCAFE AALTOも行ってきました(微妙でした)。 そんな中でも最大の目的はリニューアルした京都市京セラ美術館! ここも3月にオープン予定が5月末にようやくオープン。 6/18までは府民限定で、その後全国からも来られる

  • A'holic 福元崇志さんのこと。

    先週の内海さんに続き、オンラインストアにて国立国際美術館学芸員の福元崇志さんとのインタビュー動画の販売を開始します! https://aholic.stores.jp 初めてお会いしたのは2008年の国立国際美術館で開催された塩田千春展。 もう12年前。。。 この11年後に70万人も動員する作家になるとは。。。感慨深い。。。 塩田千春「精神の呼吸」@国立国際美術館 さて、この時にインターンで入ってたのが福元さんでした。 正直この時は、彼と絡んだ記憶がほぼありません。 事務的なやりとりはあったとは思いますが。。。 彼も当時学生のインターンで、必死に色々吸収していたんでしょうね。 僕も必死に糸を編んでて、毎日クタクタになってたのを思い出します。 あと、この後のART OSAKAで偶然会って挨拶するぐらいだったかなぁ。 福元さんとちゃんと話すようになったのはその4年後の2012年。 「リアル・ジ

  • A'holic 目 非常にはっきりとわからない @ 千葉市美術館

    目の展覧会を観に千葉市美術館まで。 前記事の埼玉同様、ここもついでもなく遠いので中々行き難い美術館の一つなんだけど、なんとなく観とかないとなぁということで友達道ずれにして行ってきました。 こちらも行ってみたらとんでもない展覧会だった。。。 これ、展示の内容言っちゃうとネタバレになっちゃうんで読みたい人だけどうぞ。 ちなみにこの展示は12/28まで。 とりあえず行っとけ、しか言えないw 必見です。こちら あれ?え? これ行った人はわかってくれる感覚だと思うんだけど、まるでさっきと同じ光景が。。。 デジャヴュを感じつつ展示室行くと、下の階の展示室の状態に似ているんだけど、この時点では奥に行けないように仕切られてて、奥の展示室に行くとローリングタワーに人が寝ているwww 改めて展示室戻るとまた二人で作業が始まり、部屋を仕切っていた布が取られると、なんと下の階で展示されてた時計の針の作品が!!!

  • A'holic 起点としての80年代 @ 静岡市美術館

    関西への帰省途中で静岡に途中下車。新幹線で途中下車は初めてで新鮮でした。 目的は静岡市美術館で開催中の「起点としての80年代」。 金沢、高松と巡回して最後の静岡展です。 県立美術館は行ったことあったんですが市美は初訪問でした。 こんなに駅前にあるなんて。。。丸亀と東京ステーションギャラリーに次ぐ近さでは。 奇しくも今ちょうど80年代美術を再考する展覧会が3つ開催中です。 一つはこの展覧会で、もう一つは後述する国立国際美術館の「ニュー・ウェイブ」展、そして熊市現代美術館で村上隆がキュレーションしてる「バブルラップ」展。 最後の「バブルラップ」は80年代と銘打ってるわけではないけど、まあバブル期に焦点を当ててるので80年代と言っちゃっても過言ではないでしょう。こちらに詳しいレポートが載ってます。 話は逸れますが、去年あたりから熊現美が面白いです。 巡回のない独自企画がほとんどで、チェルフィ

  • A'holic アジア回廊 現代美術展 @二条城・京都芸術センター

    正直特記することもないんだけど、せっかく行ったので書きます。 それにしても京都ってこういう現代美術展が全く根付きませんね。 数年前のパラソフィアもあれ一回きりなんでしょうか? 今回のこれもこれっきりだと思います。 そもそも京都は観光資源に恵まれすぎてて、あえて現代美術で打ち出す必要がないんですよね。 わざわざ二条城とか使っちゃってますけど、その辺の必然性が得られない。 その辺の街中とか原っぱとかでやった方がよっぽど面白いですよ。 そしてもう一つ。 これはまあ自分の確認不足もあったんですが、謎の盆栽展のために草間彌生と宮永愛子の展示が見られなかった! 会期中に他の展覧会とぶつかって、展覧会期間中にもかかわらず一部なくなっちゃうとか辛すぎ。 ぶつかっちゃうぐらいならそこにそもそも展示するなよと言いたい。お金返して欲しい。 そう、入城料と展覧会で1200円もするんですよ。 とまあ、文句ばかり言っ

    A'holic アジア回廊 現代美術展 @二条城・京都芸術センター
  • A'holic ライアン・ガンダー ―この翼は飛ぶためのものではない @ 国立国際美術館

    2017年も半分過ぎ、気づいたらアートの記事今年に入って一つも書いてないのに気づいた! 観てないわけじゃないんだけど、書きたいっていう情熱が前ほど湧かないのが問題。 実際今年に入って観た展覧会を書き出してみました。何個か抜けてるとは思うけど大体こんな感じ。 以前よりかは減ったけどどうなんでしょう。 2月 「この世界の在り方」@芦屋市立美術博物館 越野潤「Beyond Time」@Galerie Ashiya Schule 写真家片山攝三 肖像写真の軌跡@福岡県立美術館 アート横断V 創造のエコロジー@福岡アジア美術館 3月 PSMG@中津界隈 竹之内祐幸「Things will get better over time」@STUDIO STAFF ONLY 山岡敏明展@Gallery PARC 石田竜一「草に沖に」@アンダースロー 4月 半田真規「トーキョーパレス」@statements

    A'holic ライアン・ガンダー ―この翼は飛ぶためのものではない @ 国立国際美術館
  • A'holic キュレータートーク 蔵屋美香 @ 京都芸術センター講堂

    当は別の記事を用意してましたが先にこちらを。 金曜日に京都芸術センターで開催されたHAPS主催のトークがあまりに面白かったので。 このトークは「Can curatorial attitudes become form?」と題された、キュレーターを招いてトークしてもらうイベントの第七回で、過去には長谷川祐子さんや建畠晢さん、南條史生さんなど錚々たるメンバーがゲストとして来ています。(アーカイブはこちら) 今回は東京国立近代美術館の蔵屋美香さんをゲストに招いてのトークです。 これまでは一人の作家を挙げて、キュレーターと作家との関係が語られてきましたが、今回は違いました。 タイトルが、「”アーティスト”という縦軸よりも、”一見関係さなそうな作品同士のつながり”という横軸に萌えるんですけど、こういうのってどうなんですかね」という長くてゆるいタイトルがついてました笑 これは、HAPSディレクターの

  • A'holic 岡山芸術交流2016「開発」@ 岡山市内

    岡山芸術交流に行ってきました。 今や各地で開催されまくってる国際展に正直もう辟易してますが、この岡山の芸術祭は他と一線を画すものとして外せませんでした。 というのもアーティストディレクターがリアム・ギリックで、出品作家が「今」を代表する作家ばかり!所謂リレーショナルアートと言われる潮流の渦中の作家をこれだけ集中して観られる機会はそうありません。しかも国内で。 当日は晴れ。さすが「晴れの国」岡山。 以下作品の写真をざっくり。 Pierre Hyughe「Zoodram 4」 Pierre Hyughe「Untitled (Human Mask)」 Pierre Hyughe「Untitled」 Rikrit Tiravanija「untitled 2016 (this is A/this is not A/this is both A and not-A/this is neither A

    A'holic 岡山芸術交流2016「開発」@ 岡山市内
  • A'holic トーマス・ルフ展@東京国立近代美術館

    最近は色々スルー気味ですがこれは見逃すわけにはいくまい、ってことでお江戸へ。 目的は近美で開催中の「トーマス・ルフ」展。 このところデマンド、グルスキー、ティルマンスとドイツ写真の巨人たちの展覧会が相次いでますが、ついにルフです。 ドイツ写真家の中だったら個人的に一番好きかも。 そして実際大満足な展覧会でした。 まずは初期の巨大なポートレート作品からスタート。 その後建築シリーズやインテリアシリーズなどが続きますが、初期の作品ってびっくりするぐらい見るところがない。 いや、これ悪口とかじゃなくて、この「見るべきものは何もない」感じがすごいというか、ものは写ってるのに何も写ってないように感じるこの無の感覚が不気味でついつい気になってしまう。 ストレートフォトとコンセプトフォトの中間に絶妙な感覚で立っちゃってる感じ。 ベッヒャーとか見ると、明らかにコンセプトがあるなってのがわかるんだけど、ルフ

    A'holic トーマス・ルフ展@東京国立近代美術館
  • A'holic Mona Hatoum @ Tate Modern

    今回の欧州記事ラストです。 ラストはやはりテートモダン。 6月に新館がオープンし、ただでも広かったのにさらに広く。 おかげで全部回る頃にはぐったりしました。。。 元の建物をBoiler House、新館をSwitch Houseという名前で呼ばれていました。 H&deMによる新館は、正直期待はずれでした。なんか建築としてのワクワクがない。 発表から二転三転して今の形に落ち着きましたが、まあ色々あったんでしょう。 建物としての機能もこれからといった感じで半分くらいのフロアが公開されてませんでした。 新館に先立って公開されたTankなる地下空間はやはりめちゃくちゃカッコよかったです。 この建物のキャパシティの深さを感じられる空間で、ここでは主にパフォーマンスがメイン。 Boiler Houseの方ではモナ・ハトゥムの個展が開催されてました。 オキーフもやってたけど時間もなかったのでパス。。。

    A'holic Mona Hatoum @ Tate Modern
  • A'holic 「ハッピーアワー」by 濱口竜介

    2ヶ月ぶりの更新です。すっかり明けちゃいましたがおめでとうございます。 久々に何か言葉に残しておきたい作品に出会えたのでご紹介。 濱口竜介監督の「ハッピーアワー」です。 主演の4人が全員素人なことや、そんな彼女たちがロカルノ映画祭で主演女優賞を受賞したことを映画館の予告を観て知っていて気になってはいたのですが、なんせ上映時間が5時間17分という恐ろしい長さだったのでどうしようかと思いつつ、人に勧められて映画館に足を運びました。 結果的にそんな時間の長さなど全く気にならない、どころかもっと観ていたい、映画のタイトルの通りその時間は自分にとって確実に「ハッピーアワー」となりました。映画の内容は純粋に「ハッピーアワー」と言えるものではないのですが、、、。 映画は3部構成になっていて、映画館ではそれぞれ入替性になっています。 僕はさすがに5時間17分も一気に観られる自信がなかったので、まず1部だけ

  • A'holic 堂島リバービエンナーレ2015

    スイスから帰国し早一ヶ月強。 その間に観た中でダントツおもしろかったのがこの堂島リバービエンナーレ。 4回目となる今回ですが、毎度毎度感心するぐらい同じクオリティでおもしろくない(爆) とはいえ地元なので、まあ見とくかみたいな低いテンションで毎度臨むのですが今回は違った! 今回のキュレーターはイギリスのトム・トレバー氏。 国内のビエンナーレトリエンナーレでは珍しく、このビエンナーレは前回に引き続きキュレーターが海外から。 このキュレーションがものすごかった。 あのどうしようもない会場がここまでおもしろくなるなんて。魔法でした。 タイトルも「Take Me To The River」とかだし、まあおもしろくないだろうと勝手に思い込んで、いきなり入った大会場の池田亮司がまずやばかった。(上写真) いつもこの大会場の使い方が見市みたいにただただ作品が並んでるだけでおもしろくないのに、今回は池田

    A'holic 堂島リバービエンナーレ2015